医療コーディネーター日記

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先日、地域の訪問看護ステーション向けの勉強会でタクティールケアを知りました。

 

1960年代、未熟児に触れることで体重増加が優位にみられることを看護職が発見したことから始まったそうです。

 

人に触れることに大きな意味があることは、誰もが経験的に知るところです。

その意味を科学的に説明することが出来るといいます。それはホルモンの働きが関係しているというのです。

 

人が人に触れて7分経つとオキシトシンが分泌され、ストレスホルモンが減少する。このホルモンの効果は、相手にも自分にも波及します。

 

しかし、ここには「触れる」ことのハードルがあります。

このケアの力を発揮するためには、まずは自分を相手に受け入れてもらうことが重要です。新しいケア、触れ合いのケアを「この人にやって欲しい」と思われるような人間関係の構築が大切です。

 

また、この研修会でもう一つ初めての言葉を聞きました。それは、「認知症緩和ケア」です。タクティールケアは認知症患者さんへの緩和ケアとして注目されているそうです。非がん患者(特に認知症など)の在宅緩和ケアは難しく、今注目されているトピックです。認知に障害がある患者さんですから、信頼関係を作ること自体が難しくなります。そんな中、触れることで互いに快くなる時間を作ることが出来れば素敵です。

 

研修では実技もあり、明日からでもすぐに使える方法を伝授して下さいました。

 

がん末期で体調が変化したとき、認知症で意思の疎通が難しい時、訪問しても何も出来ない、何をして良いのかも分からない、そんな自身の不足を感じる時の自分の出来る持ち技を一つでも増やしておきたいものです。

 

参考:

覚書:タクティールケアで抗がん剤の副作用からの痺れが緩和されました

http://hirokoai.blog.fc2.com/blog-entry-108.html

 

タッチで癒やすタクティールケア 優しく触れて安らかに(201121日)

http://www.asahi.com/health/hiketsu/TKY201101310141.html

 

スウェーデン生まれの究極の癒やし術 タクティールケア入門

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861303400/rakkan-22

「なごみケア 緩和ケア ?大切な人を亡くした方を支えあう?」

5月19日(土)14時?16時30分 @ワークピア横浜 

 

第一部は、遺族ケア・家族外来で知られる大西秀樹先生の講演。

第二部は、緩和ケアの専門家が在宅でご家族を看取った経験を家族の立場で語ります。

 

「大切な人を失うときの つらさを支えるケア」

演者 大西秀樹氏 埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 教授 

座長 斎藤真理氏 横浜市立大学附属市民総合医療センター化学療法・緩和ケア部 

准教授

 

「住み慣れた家で 最後まで過ごす ?実現したご家族の経験を聞く?」

医師の立場から 大西秀樹氏 所属同上

訪問看護師の立場から 岩本ゆり 楽患ナース訪問看護ステーション 管理者

家族の立場から 山崎幸子氏 社会保険横浜中央病院緩和ケア認定看護師

家族の立場から 宮下光令氏 東北大学医学部保健学科看護学科専攻緩和ケア看護学

分野 教授

 

※参加費無料 

※保育・介護あり(先着10名様)

※申し込み締め切り 5月11日(金)

 

本会終了後 テルモ株式会社共催による最新HPN機器・PCAポンプ等在宅医療機器を直接触って体験していただく研修会も企画し、その場を通じて多職種連携の機会となることも願っています(現在チラシ作成中)。公開講座も研修会も共に無料、事前申込み制です。保育・介護もあります。

 

主催:なごみの和 ・(株)ゆたかなビレッジ

後援:ゆう薬局  ・ 楽患ナース

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あなたも社会起業家に!: 走る・生きる 十五のストーリー (Amazonサイト)
ソーシャルビジネス研究会

に他のたくさんの女性起業家とともに紹介されました。

思えば自分が看護師になりたいと思った時に、看護師になるには、といった本を読んだことを思い出しました。それを目指す方々に参考として頂けることに身の引き締まる思いです。

 

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意思決定支援に関する経験・ノウハウを多くの看護師に伝えたいとの思いで出版社を回り早5年。ようやく形になりました。

 

3年ほど前、とある出版会社の最終の企画会議まで残ったのですが

「なんで医療に納得する必要があるの?信頼できる医師がいればそれでいいのでは」

との意見にあえなく流れたこともありました。

 

今回は医療コーディネーターだけでなく、子どもの代理意思決定、リハビリ、不妊治療などの意思決定支援実践者との強力なチームゆえ、すっと企画が通りました。一般の理解も進んだこともあろうかと思います。

 

実際のケースを多く紹介しており、場面を想像しながら読んでいただけると思います。看護学生にもわかるように、を心がけました。

 

値段が高いのば痛いのですが、お役に立てれば幸いです。

 

患者中心の意思決定支援 Amazon

 

 

リンパ浮腫

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乳がん、子宮がんの手術・放射線治療を経験した方は「リンパ浮腫」という言葉を耳にしたことがあると思います。リンパ管の働きが治療によって障害されることで、皮膚組織のある部分に体液が溜まってむくみが起こる病気です。張った感じやしびれ、だるさ、また見た目の変化につらい思いをすることがあります。

 

直後にかかる方もあれば、かからない人もいます。そのため、予防法やセルフケアの方法を学ぶ必要があります。入院中や外来受診中であれば看護師が説明する場合が多いでしょう。病院によってはリンパ浮腫の専門外来があり、セラピストが対応しているところもあります。患者会でもマッサージの実践や勉強会、お話会など開催しているところも増えて来ました。リンパマッサージは週に一回だけプロの人にやってもらうより、正しい方法で短時間でも毎日継続していくことが大切です。セルフケア・セルフマッサージがとても大切です。

 

では、在宅ホスピス(在宅緩和ケア)を受けている患者さんの場合はどうでしょうか?

外来受診をしていた頃はリンパ浮腫はなかったのに、自宅に戻ってからリンパ浮腫が発症した、もしくは悪化した、という方に出会うことがあります。外に出掛けることが困難になり、ベットに横になっている時間が増え、体位を変えることも大変になってくると、リンパの流れが滞り、浮腫が悪化していく原因となるようです。また、体力が低下することで日常の細かいことをする時間が減少していきます。これまで自己管理を適切に行ってきた方も、マッサージや保湿に割く時間、体力がなくなってくることで浮腫が悪化することになるのでしょう。

また、病気の進行や全身状態の悪化も原因の一つになってきます。

 

家族の方は、自宅で療養しているにも関わらず、ひどくなっていくリンパ浮腫を見るにつれ非常に辛い思いをもたれます。ケアをしている自身のせいではないか、と自分を責める気持ちが働くこともあるのかもしれません。また、徐々に悪くなっていくご本人の体調を突きつけられるような気持ちになるのかもしれません。

 

そんな時、訪問看護師にリンパ浮腫マッサージをして欲しい、辛さを取って欲しい、治して欲しい、と依頼があります。患者さんの体力を考えると、座ったり、立ったり、横になったり、という動作自体が難しい場合も多く、誰かの手をかりることが必要です。

 

患者さんの安楽を中心に、しかし家族の「治したい」気持ちもくみ取りながら行うのが在宅ホスピス(在宅緩和ケア)のリンパマッサージです。一人一人個別のケアです。

 

 

在宅ホスピス(在宅緩和ケア)の現場で、患者さんとご家族に「リンパマッサージとは何か?」を分かりやすく説明するためのツールを探していたのですが、セルフケアを詳細に解説する専門書は沢山あっても、概要を一目で理解できるようなツールはなかなか見つかりません。

そこでたどり着いたのが、アスパラの会 (婦人科がんのサポートグループ)http://www.asparadise.net/ が作成しているこちらのツールです。

 

リンパ浮腫のセルフケアマッサージシートと小冊子

http://www.asparadise.net/selfcare.html 

 

セルフケアのためのマッサージシートですが、豊富な写真と図が分かりやすく、訪問看護師が自分のために使用するにも良し、こんなことをしますよ、と患者さんに説明するにも良し、の優れものです。購入にあたって事務局の方とお話しさせて頂いたのですが、具体的なアドバイスをいくつも下さり、励ましても頂きました。感謝感謝です

^_^

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たいそうなタイトルで恐縮ですが、なんともめでたい元旦の記事で紹介して頂きました ^_^

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2010年の高齢化率が23.1%となり、ついに私たちの社会は超高齢社会(65歳以上の人

が総人口に占める割合が21%を超える)となりました。

 

それに伴い、高齢者が食べられなくなった時、人工的な栄養・水分補給についてどう

考え、どう実践していくのか、は大きな課題となっています。

 

動物は口から食べられなくなれば死にます。しかし、人間はその代替手段を持ってい

ます。その手段をどう使っていくのか、私たち一人一人の死生観とも直結している問

題でもあり、簡単には答えを導き出せるものではありません。

 

今日ご紹介する「高齢者ケアと人工栄養を考える‐本人と家族の意思決定プロセス

ノート」

PDF: http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/ahn/pdf/processnote_all.pdf  

は、食べられなくなったときにどのような選択に至るか、その意思決定のプロセス

を、ご本人とご家族が、医療者の助言も得ながら、一歩一歩たどることを応援できた

ら、という思いで作られています。(「高齢者ケアに関する意思決定プロセス」研究

班のページ http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/ahn/index.html より一部引

用)

 

 

現在、日本老年医学会「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン:人工

的水分・栄養補給を中心として」の作成を目指してガイドラインの試案と意見公募が

行われています。ご興味のある方は下記参考にして下さい。

 

上記ガイドラインへの意見書き込み・送信用ファイル

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/guideline/index.html

 

また、参考になる調査として下記もご紹介します。

 

認知症患者の胃ろうガイドラインの作成

―原疾患、重症度別の適応・不適応、見直し、中止に関する調査研究―

http://www.peg.or.jp/news/research/h22_peg.html

 

胃ろう(PEG)手帳

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胃ろう造設直後のがん患者さんが帰宅することになりました。

 

在宅では、ご家族の方が疾患を詳しく知りたい時や、ケアの方法を知りたい時に看護

師向けの書籍を購入して参考にしていることがあります。

しかし、介護をしながら厚い本を読みこむことはかなり大変だろうと思います。

終末期の患者さんの介護をされている方は特にそうでしょう。

 

そこで、在宅で短時間で分かりやすく読むことが出来る安価な物、かつ記録も出来る

物、という視点で探した結果、

 

NPO法人PEGドクターズネットワーク

http://www.peg.or.jp/

 

の胃ろう(PEG)手帳

http://www.wisecart.ne.jp/peg001/7.1/1/

 

を見つけ、取り寄せてみました。

これが、とても使いやすそうだったためご紹介します。

 

・大判で手に取りやすい大きさです

・字が大きく、カラーで写真やイラストが多用されていて、見やすくなっていま

PEGの種類や次回の交換日が記録できるようになっています

・一冊500円です!

 

記載されている内容は、基本的な事項がほとんどです。そのため、造設前に手に取る

ことが望ましいと思います。

とはいえ、困った時の対処法が写真とイラストで示されており、在宅で「これはおかし

いな?」と感じた時、比較出来るようになっています。異常がどんな物かを知ること

で、早期発見に役立つことでしょう。

 

次回の訪問日には、一冊持参してみようと思います。

 

 

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がん患者さんの訪問看護中に、「涙が止まらない」「すぐに涙が出る」と涙に関する

訴えがありました。訴えの内容がよく似ており、お一人の方は起き上がると片方の目から、どっと涙が溢れ落ちて着物を濡らしてしまう程でした。その時は理由が分からないながらも、非常に気になっていました。

 

今回、「抗がん剤治療と眼の症状」(静岡県立静岡がんセンター発行の冊子)を読む

機会がありました。

http://survivorship.jp/eye/index.html

 

抗がん剤の副作用が眼の症状として現れる、ということは初めて聞きました。

実際、冊子の中の「原因と頻度」という項目にも、「明確なことをお伝えするには、

まだまだデータ不足です」と書いてありました。ただ、涙の中に排出された抗がん剤

が、目の組織にダメージを与えるためではないかと推測されているそうです。

 

何よりも早期の処置が大切、とのこと。気になる患者さんには主治医へ相談し、必要

があれば眼科受診をする場合があることをお伝えしていきたいと思いました。

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115日(土)午後

福岡県コメディカルスタッフがん医療研修会にて「緩和ケアを支えるコメディカルの

役割」というテーマで研修が行われました。私は、「自分らしく納得のいく医療を支

える緩和ケア」というタイトルの講演を行いました。

http://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/medical/guide_111105.html

 

今回は、「緩和ケアにおける薬剤師の役割」「ホスピスにおけるリハビリの役割」と

いうことで福岡大学病院緩和ケアチームの薬剤師内山将伸先生、栄光病院リハビリ

テーション部理学療法士の林邦男先生の講演もあり、聴衆も看護師・薬剤師・理学療

法士、と多様な職種の方々がいらっしゃいました。

 

ホスピスの最前線で活躍されている方々のお話しを拝聴し、「納得」はどの分野でも

キーワードであることを実感しました。