がんペプチドワクチン療法

| コメント(0) | トラックバック(0)

医療コーディネーターの岩本です。

昨年末話題になり、最近問い合わせの多い「がんペプチドワクチン療法」について情報を整理しましたのでご紹介致します。

詳細は下記リンクに譲りますが、「がんペプチドワクチン療法」は現在、安全性を確認する試験の段階であり、実際にこの療法を受けるためには制約があることを考慮する必要があります。

制約とは、
*この療法を受けられる施設が限られること
*対象となる疾患が限られること
*臨床試験を受けるためには、他の治療法をある一定期間受けてはいけない、などの規約があること

です。これら全てをクリアして始めてこの療法を受けることができます。治療を検討される御自身がこの療法を受けることが出来るのか否か、という点から主治医とも話し合いをもつ必要があるでしょう。


以下、がんペプチドワクチン療法について詳細です。

NHKニュース9 動画

日経メディカルオンライン記事

東大医科研究所 中村裕輔 研究室

ペプチドワクチン療法 実施施設・医師一覧 PDFファイル
(PDF内に問合せ先が記載されています)

下記、日経産業新聞:2008年12月11日記事より転載

先端人
東大医科研究所 ヒトゲノム解析センター長
中村 裕輔氏

新たながんワクチン研究
 
免疫療法にゲノム駆使
ヒトゲノム(全遺伝情報)解析研究の第一人者で、複数のがん関連遺伝子を発見してきた中村裕輔(56)が新たながんワクチンを目指し、24年ぶりに患者を相手に臨床現場で奔走している。

外科や従来の抗がん剤では治療の難しいがんを克服するのが目的だ。


posted by 楽患ナース【治療や病院選びの強い味方】

東京・白金台にある東京大学医科学研究所の一室では、電話のベルが鳴りやまない。
一日に百件を超えることもある。

中村が主動するがんワクチンの研究創造を進める政府の『スーパー特区』のテーマに選ばれたことを知った患者や家族らが参加を希望しているのだという。

開発を進めるのは、がん細胞だけが持つ特徴的なペプチド(アミノさんがつながったもの)を使ったワクチン。ペプチドを体内に注入することで、これを異物と認識するリンパ球の働きを活性化させるという免疫機能を利用した治療法だ。

東大発ベンチャーであるオンコセラピー・サイエンスが開発した。がん組織からがん細胞だけを100%の高純度で取り出す手法で、有効かつ正常細胞に反応しないペプチドを選定する。

約50種類のがん細胞に特徴的なたんぱく質をもとにして、約60種類のペプチドを見つけた。がん細胞をたたくりんぱ球『細胞傷害性T細胞』を、『(研究が進む)従来型のがんワクチンに比べて百倍から千倍誘導することが出来る』と自信を見せる。

全国の病院の外科などを2年かけて行脚、協力を募ってきた。『がんペプチドワクチン臨床研究ネットワーク』を設立、これまで20施設で250人のがん患者を対象に安全性を確認する試験を実施した。

『2割弱の患者でがんが縮小、高い頻度で進行性のすい臓がんの進行を2?3ヶ月抑えることも分った』という。スーパー特区では59施設に拡大する予定だ。

ゲノム解析研究の先頭を走ってきた中村にとってがんは、『病気の縮図』。薬の効き目や副作用の出方も遺伝子の多型性と密接に関係する。

『ゲノムが分ったことでがんだけに効く新しい治療薬開発ができる』からだ。

母親ががんになったことが、臨床現場復帰へ背中を押した。ゲノム解析研究を通して、医学のプラットフォームを作る研究者としてやっていければいいと考えていたが、自らが患者側に立ち『治療法がないということが、どれだけ不安かを痛感した』という。

『希望がゼロで生きるのか、0.1%でも希望をもって生きるのかは大きな違い』。緩和ケアという選択肢もあるが『死という絶望前提の心のケア』であって、そんなに容易に受け止められるものではないはずだと考えている。

免疫療法というと科学的根拠に乏しく、わらにもすがる思いのがん患者にとって最後の手段という印象が強く、医療機関によっては法外な治療費を請求されるなどの問題もある。

『日本での臨床研究は患者にとって一筋の光。きちんとした体制を組んで安全性と有効性確認し、いかがわしい療法とは一線を画したい。

治療薬を作ることはゴールの一つ。今の臨床研究の仕組みではどこにも入れない患者さんを救いたい』と、臨床研究体制の変革も進める考え。

先進的な治療になるほど、参加するにはほかに治療法がない場合などと厳格な条件が付けられることが多いが、『早期の再発などは免疫療法が適しているかもしれない』という。

・・・・・・・・・・プロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・
1952年生まれ、大阪府出身。77年大阪大学医学部卒、同大大外科、米ユタ大学助教授、癌研究会癌研究所部長を経て、95年より現職。2005年理化学研究所ゲノム医科学研究センター長兼務。

・・・・・・・・・主な業績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
個々人にあった治療法を探るオーダーメード医療実現のため、ゲノム(全遺伝情報)解析研究を率いてきた。

1980年代には遺伝情報のもとである塩基配列の個人差(多型性)を調べるためのマーカーを特定し、政界で初めて全染色体を網羅する遺伝的染色体地図作りに貢献した。

遺伝性疾患の原因遺伝子や病気へのなりやすさに影響する遺伝子特定にも尽力。大腸がんの遺伝子や乳がんへのなりやすさに関する遺伝子などを発見してきた。

一方でゲノム研究を基礎として、がん研究にも取り組み、がん抑制遺伝子の代表である『P53』研究でも世界をリードする。

上記新聞記事は、がん患者会『シャローム』「東大ワクチンニュース Part1?Part4」より転載させて頂いております。
http://sugitocancer.blog87.fc2.com/blog-entry-727.html
http://sugitocancer.blog87.fc2.com/blog-entry-728.html
http://sugitocancer.blog87.fc2.com/blog-entry-730.html
http://sugitocancer.blog87.fc2.com/blog-entry-731.html

posted by 楽患ナース【治療や病院選びの強い味方】

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://non.rakkan.net/mt5/mt-tb.cgi/464

コメントする