その人らしさを支える/ジャパンハートの活動

| コメント(0) | トラックバック(0)

img0118_01s.jpg

ビデオに撮っておいた ETV特集 第256回 1月18日(日)「ミャンマーに医療のかけ橋を」を先日やっと見ることができました。

このドキュメンタリーは、ジャパンハート(発展途上国で子供を救う国際医療協力ボランティア医療団)と海を越える看護団(発展途上国で子供を救う国際医療協力ボランティア看護師たち)の活動をミャンマーで追ったものです。

国際医療貢献というと、過酷な勤務内容や悪い衛生状況などから私には向き合えない仕事だとの思いがありました。しかし、この特集の最初に吉岡医師が言った言葉に釘づけになりました。

「医療の届かない所に届けたい。海外の医療不十分なところや日本でも医療過疎地。そして日本人を含めて(医療が)届いていないのは心の部分。人々の精神的な部分に関わって満足を得てもらう。(それを)医療の形として生み出していきたい。」

この言葉の後に続いた現地活動の紹介映像の後、参加している医師と看護師のインタビューがありました。

28歳 医師
「医療的に良いこと と 彼ら的(現地のミャンマー人)に良いこと がある。でも彼らの人生の延長線上に病気も死も存在している。ここを中心に物事を考えていくことが出来るようになってきたかもしれない。」

33歳 医師
「患者にも生活や仕事がある。病気ではなく人を診ると日本でも言われてきた。しかし日本にいた時は患者の生活がどうなっているかを感じる場所は少なかった。ここでは、それを感じることができた。そしてそれが重要だと分かった。」

27歳 看護師
「患者の生活を考えて関わっていくことを気付かされた。病気が長引けば一緒にいる家族は働けない。お金がかかる。家も留守になる。家には子どもを置いて来ている。そんな家族の姿を見て、傷やその時の状況だけを看るのではなく、患者の背景を看て関わっていきたいと思う。日本でも患者と過ごす時間を大切にするようになった。日本もミャンマーも患者との関係は変わらない」


国際医療貢献を通じて見えてきたもの。それは「その人らしさを支えること」の大切さでした。それは反面、いかに「その人らしさを支えること」が今の日本の医療者にとって難しいものであるかという現実でもあったように思います。

患者の声を聞くことの重要性、患者らしさを支えることの大切さ、そしてその難しさを医療コーディネーター活動を通して実感してきました。なぜこんなにも患者視点になることが難しいのか、と悩むことも多いです。

しかし、ジャパンハートの活動に参加している方々の言葉を聞き、「その人らしさを支えることの重要性を知ること」は、こうした今を生きることが第一優先で、それを医療が補助しているといった厳しい状況の中に入りこんでこそ手に入れることができる貴重な財産であることを知りました。


ジャパンハート代表 吉岡秀人ブログ(ETV特集の感想も掲載されています)


posted by 楽患ナース【治療や病院選びの強い味方】

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://non.rakkan.net/mt5/mt-tb.cgi/469

コメントする