声帯を失っても声を失わない【気管食道シャント法】

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いつもお世話になっている がん患者会シャロームさんのブログに興味深い記事「声を失った方の『悠声会』」がありましたので、こちらでもご紹介します。

悠声会」とは、喉頭がん、咽頭がんの手術で声帯を失った後、声の回復に「気管食道シャント法」を取り入れた方々の団体です。

ここでは、気管食道シャント法について分かりやすくまとめてみたいと思います。

がんの手術で声帯を失った場合、これまでは食道発声や電気式人工喉頭(エレクトロラリンクス)を使用して声を取り戻すことが一般的でした。しかし、食道発声は習得にかなり努力が必要とされ、すべての人が習得できるわけではありません。また、電気式人工喉頭は、電機カミソリのような機械を喉に当てて話をしますので、会話の相手が機械を初めて見る方の場合は驚かれる場合があります。また、機械を通した声ですので、元の声とはかなり違います。

そこで、欧米では昔から取り入れられていた気管食道シャント法が、90年代後半から日本でも検討されるようになりました。この方法は、これまでの発声法に較べて発声が簡単で(訓練不要)、より自然に近い声がでます。手術の時期は、がんの手術後、永久気管孔が落ちついた頃となります。平均すると術後1カ月ぐらいと考えて良いようです。

留置にかかる時間は5分ほど。気管と食道の間に孔をあけ、プロヴォックス(新世代のヴォイスプロテーゼ)というシリコン製のチューブを留置します。漏れなどの確認のために、2-3日から1週間ほど入院しますが、手術当日から食事もできるそうです。

難点は、費用と日々のケアと言われています。詳細は、この記事の引用元である「難しい食道発声はもういらない。訓練なしで、自然に声が出せる 失われた声を回復する簡単 気管食道シャント法」 がんサポート情報センター をご覧ください。

がんを治すためには声帯を取り、声が出なくなる、と告げられた方が、声を失わずにすむ方法があると知ることで、どんなに安心して、前向きに手術に向き合うことが出来るでしょう。これまで少なからず、声を失いたくないために手術を迷い、避けてきた方がおられることでしょう。まさに情報は命ですね。

参考記事:あや流一期一会日記 8月12日 シャント発声の勉強会。相次いで講演。風のかたち。

posted by 楽患ナース【治療や病院選びの強い味方】

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