リンパ浮腫

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乳がん、子宮がんの手術・放射線治療を経験した方は「リンパ浮腫」という言葉を耳にしたことがあると思います。リンパ管の働きが治療によって障害されることで、皮膚組織のある部分に体液が溜まってむくみが起こる病気です。張った感じやしびれ、だるさ、また見た目の変化につらい思いをすることがあります。

 

直後にかかる方もあれば、かからない人もいます。そのため、予防法やセルフケアの方法を学ぶ必要があります。入院中や外来受診中であれば看護師が説明する場合が多いでしょう。病院によってはリンパ浮腫の専門外来があり、セラピストが対応しているところもあります。患者会でもマッサージの実践や勉強会、お話会など開催しているところも増えて来ました。リンパマッサージは週に一回だけプロの人にやってもらうより、正しい方法で短時間でも毎日継続していくことが大切です。セルフケア・セルフマッサージがとても大切です。

 

では、在宅ホスピス(在宅緩和ケア)を受けている患者さんの場合はどうでしょうか?

外来受診をしていた頃はリンパ浮腫はなかったのに、自宅に戻ってからリンパ浮腫が発症した、もしくは悪化した、という方に出会うことがあります。外に出掛けることが困難になり、ベットに横になっている時間が増え、体位を変えることも大変になってくると、リンパの流れが滞り、浮腫が悪化していく原因となるようです。また、体力が低下することで日常の細かいことをする時間が減少していきます。これまで自己管理を適切に行ってきた方も、マッサージや保湿に割く時間、体力がなくなってくることで浮腫が悪化することになるのでしょう。

また、病気の進行や全身状態の悪化も原因の一つになってきます。

 

家族の方は、自宅で療養しているにも関わらず、ひどくなっていくリンパ浮腫を見るにつれ非常に辛い思いをもたれます。ケアをしている自身のせいではないか、と自分を責める気持ちが働くこともあるのかもしれません。また、徐々に悪くなっていくご本人の体調を突きつけられるような気持ちになるのかもしれません。

 

そんな時、訪問看護師にリンパ浮腫マッサージをして欲しい、辛さを取って欲しい、治して欲しい、と依頼があります。患者さんの体力を考えると、座ったり、立ったり、横になったり、という動作自体が難しい場合も多く、誰かの手をかりることが必要です。

 

患者さんの安楽を中心に、しかし家族の「治したい」気持ちもくみ取りながら行うのが在宅ホスピス(在宅緩和ケア)のリンパマッサージです。一人一人個別のケアです。

 

 

在宅ホスピス(在宅緩和ケア)の現場で、患者さんとご家族に「リンパマッサージとは何か?」を分かりやすく説明するためのツールを探していたのですが、セルフケアを詳細に解説する専門書は沢山あっても、概要を一目で理解できるようなツールはなかなか見つかりません。

そこでたどり着いたのが、アスパラの会 (婦人科がんのサポートグループ)http://www.asparadise.net/ が作成しているこちらのツールです。

 

リンパ浮腫のセルフケアマッサージシートと小冊子

http://www.asparadise.net/selfcare.html 

 

セルフケアのためのマッサージシートですが、豊富な写真と図が分かりやすく、訪問看護師が自分のために使用するにも良し、こんなことをしますよ、と患者さんに説明するにも良し、の優れものです。購入にあたって事務局の方とお話しさせて頂いたのですが、具体的なアドバイスをいくつも下さり、励ましても頂きました。感謝感謝です

^_^

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