看護師が陥りやすい意思決定支援のピットフォール

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3回日本在宅看護学会学術集会が、東邦大学看護学部にて昨年の11月16日に開かれました。

 

私はシンポジウム1「在宅療養者・家族の"will"を支える 意思決定支援技術を可視化する」

にてお話させて頂きました。内容を学会誌に寄稿致しましたのでご笑覧下さい。(下記PDF)

 

20140119_第3回日本在宅看護学会学会誌.pdf

 

今回の学会参加者は400名弱で大変盛況でした。内訳は、在宅に関連する方々に留まらず、病院で退院調整に関わる方々も多くいらしたとのことでした。病院から在宅へ向かう傾向は益々加速し、現場の人たちも意識を高く持っているのだと感じます。

 

シンポジウムの際にも、多くの質問があがりました。大学病院の連携室の方からの質問では、「外来通院中の意思決定が必要な患者さんへのアプローチに困っている」とのことでした。訪問看護で意思決定支援をする際一番困るのは、医師からの情報提供・現状の説明を患者さんが理解されていない、もしくは必要な情報提供や説明をされていない場合です。患者さん自身が『困っている』と医師や看護師へ言い出せれば良いのですが、そうでない場合、大勢の外来患者の中から支援が必要な患者さんをどう見分け、支援するのか、外来看護師の力量が問われます。

 

また、看護学生の方から「センスを学ぶためにはどうしたら良いのか?」という質問もありました。この方は後から個別で話しかけて下さったのですが、卒業論文で意思決定支援について触れており、執筆する以前にこのシンポジウムを聞いていたら内容をもっと深いものにできたのに残念です、と言って下さり、とても嬉しかったです。

 

また、「特定機能病院の外来看護師の在宅療養者支援に関する認識と課題の検討」にてベストオーラル賞を受賞されました東海大学病院の畠山さん(写真中央)、東海大学の岡部さん(写真右)とは、退院調整看護師と外来看護師との連携について、また両者と訪問看護師との連携や、認定看護師の活躍の場、機会について、など、沢山の情報交換を行いました。

 

多死社会を迎える中、急性期病院での意思決定支援をどうするかは、今後の大きな課題と感じます。誰が、どのタイミングで支援を必要としている人を見極めるのか、見極めた後、どんな風に支援を行っていくのか、議論と実践を重ねていきたいと思います。 

 

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