第29回 日本がん看護学会

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第29回 日本がん看護学会にて、ポスター発表

「患者の語りから意思決定を支える―在宅で家族と共に患者の語りを聴き意思決を支えた1例」

を当ステーションの緩和ケア認定看護師 島津ちほ さんが発表しました。

看取りの時期の意思決定における問題に、本人が意思決定出来なくなったとき、家族の代理

意思決定をどう支えるか、があります。本人の意志を反映した意思決定を訪問看護師が支え

た一例を意思決定支援のプロセスに当てはめて考察しています。

考察 と まとめ を以下に抜粋します。

【考察】

患者の意思決定において、知識や手段に対する医療者の支援は充実してきている。

しかし、患者の感情や価値観に対する支援はまだまだ不足している。

今回、娘がA氏の語りを聴き、思いに寄り添えるよう支援したことは、A氏の感情や価値観を引

き出すことができ、意思決定に大きな影響を与えたと考える。

さらに、残される娘にとってA氏の語りを聴き、療養を支え続けたことはグリーフケアに繋がった

と考える。

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【まとめ】

・語りは自分の感情や価値観を見つめ直し、意思決定をするうえで大きな影響を及ぼす。

・医療者は患者自身が意思決定できるように支援することはもちろんであるが、その支え

となる家族が、患者の内なる思いに目を向け耳を傾けられるよう支援することも重要であ

る。

今年の学会では教育講演1つ、口演2枠、交流集会3枠が意思決定支援に関するもので、

ポスターも多数発表がありました。

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また、小川朝生 先生の教育講演「がん医療における意思決定?サイコオンコロジーの立

場から?」は、意思決定支援の前提(意思決定ができる状態であるか否か)について触れ

ておられ、出来ない状態である時の注意点、対応方法などについてもお話がありました。

私自身は初めて「前提」についてまとまったお話をお聞きしましたので、非常に参考になり、

楽しい講演でした。