がんリハビリテーション

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トイレから立つことが出来ない、と奥様から緊急携帯にコールがあり訪問。
ご家族と一緒に、床で一時間以上立ち上がりに格闘していた様子。
毛布で抱えて無事にベットへ移動。
声を挙げて泣きながら
「悔しいよ、悔しいよ。こうして人は死んでいくんだな。」
出来ることを手放していく辛さ。
玄関には、「元気になったら出掛けよう」と思って借りたまま使われていない車椅子。
外が暑いかどうかも分からない。少しでも良いから外の空気が吸いたい。でも、家族だけだと外出するのも心配で。
私たち訪問看護に出来ること。
明日は一緒に、車椅子に乗って夏を感じに出掛けよう。

この文章は、8月の中旬に書いたものです。

彼が最後まで望んだことは、自分でトイレに行くことでした。立ち上がることが難しくなっても、「何かあったら訪問看護を呼ぶから良いでしょ?」「この前訪問リハビリで立ち上がり方を教えてもらったからまだ大丈夫。」と言って皆の心配を他所にトイレへ。訪問介護や訪問入浴の方を巻き込んでのトイレ誘導、立ち上がり介助。それは亡くなる1週間前まで続きました。

亡くなる前日にお部屋へ伺った際は、薄れゆく意識の中で「訪問リハビリの○○さんはいつ来るの?諦めないで!絶対来てよ!」と。

がんリハビリテーションの中でも、緩和ケアにおけるリハビリの役割はまだエビデンスが明確ではなく、実践も少ないと言われています。私たちのステーションで始まった訪問リハビリという新たな関わり。「希望」を叶える大切なケアとして訪問看護と共に成長していきたいです。