「訪問看護」アーカイブ

15732132_1003602403113895_7080586022951069260_o.jpg IMG_7113.JPG

『訪問看護と介護』22巻1号(2017年1月号)の特集、「グリーフケアを考える―終末期のケアから、地域への働きかけまで」が発売になりました。

https://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=37611

実際に「グリーフケア」に関連する取り組みに力を入れるステーションとして、 

『「生や死を自分ごととして考える」機会を創出する』というタイトルで寄稿しました。

グリーフケアは、広義には「患者家族への直接的で意図的な支援だけではなく、患者の死の前後に問わず、患者家族の悲嘆の適応過程にとって何らかの助けになる行いのこと」(坂口幸弘氏)と定義されます。

普段の訪問看護の実践から、小・中学校で行っている「いのちの授業」、360度カンファレンスなどの取り組みをご紹介しています。

明日から出来ることを探すきっかけになる一冊だと思います。

第36回 日本看護科学学会 発表

KIMG0037.JPG

第36回 日本看護科学学会において一般演題(示説)発表致しました。

「末期がん患者を在宅で介護・看取った家族員の続柄における覚悟の特徴」

大西 奈保子1, 岩本 ゆり2, 島津 ちほ3, 奥宮 暁子1 (1.帝京科学大学医療科学部看護学科, 2.楽患ナース訪問看護ステーション, 3.東埼玉訪問看護ステーション)

https://confit.atlas.jp/.../ev.../jans36/subject/PA-2-17/tables...

昨年から2年にわたり、私たちのステーションで関わらせて頂いたご遺族や近隣のステーションが関わっておられたご遺族の方々へインタビューを行い、その結果を大西先生がまとめて下さいました。お悔み訪問でも語られてこなかった語りが沢山見えてきて、やはり第3者が関わって語りをまとめる作業というのは大切だな、と感じました。発表では、沢山の方が興味を持って下さり、今後の励みになりました。来年以降も引き続き、ステーションとして協力させて頂く予定です。

ヘルパーに必要な医療知識 研修実施

FullSizeRender.jpg FullSizeRender.jpg 

11月22日は「ヘルパーに必要な医療知識 ?終末期ケア?」というタイトルで、城北介護センターヘルパー全体研修の講師の機会を頂きました。

講師依頼をして下さった方は、実際に終末期の患者さんでご一緒させて頂いたケアマネジャーとヘルパーのサービス担当責任者の方でした。実践でご一緒した方からの依頼は、本当に嬉しいことです!

今回は、看取りの経験が少ない方でも、「最後まで患者さんの傍に寄り添うことが出来る」ことを目指して講義をしました。話を聞きながら涙を流す方がいたり、今までの実践を振り返りながら話を聞いて下さったり、皆さん自分事として話を聞いて下さっていることを感じる時間でした。

チーム医療の仲間として、互いに研鑽する機会を今後も増やしていけたら素敵だな、と思います。

IMG_6685.JPG

先日、以前、河北総合病院でナーシングディレクターをされていた服部満生子さんが楽患チャイルドと訪問看護ステーションの見学に来て下さいました。

服部さんは現在、埼玉県草加市において『みんなの保健室「陽だまり」』を開催されております。「陽だまり」は、毎月第4土曜日14時?16時に開催されており、毎回参加者は50-60人!とのこと。すごいです。お子さん連れの方もいらっしゃるとのことでした。服部さんがチャイルドのお子さんたちと過ごされている横顔はとってもチャーミングで、お人柄が人の輪を形作っていくのだなあ、としみじみ思いました。

ステーションでは、服部さんのこれまでのご経験から多岐に渡るお話をお聞きすることが出来ました。私たちも足立区でどのように包括ケアに関わっていくことが出来るのか、これから考えていかなくてはいけないと改めて思いました。服部さん、素敵な時間をありがとうございました。

フットケア 実技指導

14292468_540531532819483_8650770365004335517_n.jpg 14379928_540531572819479_3635388685662147574_o.jpg

フットケア、皆さんはどのようにされていますか?

訪問入浴やデイサービスでの対応が難しくなった時「訪問看護でお願いします!」と言われても困ってしまうケース、ありませんか?皮膚科の通院や訪問診療がある場合は良いのですが、そうでない場合はこれまでの経験をかき集めての対応でした。

しかし、先日どう頑張ってもこれ以上は難しい!という方にお会いしました。そこで、勉強会を開催することに。講師の先生には、基礎からフットケアの講義を聞く、というのではなく、困っていることに答えて頂ける個人授業のような講義をお願いしたく、来て頂いたのが関本恵子さんでした。

お約束の時間にステーションを訪れた関本さんは、施術に必要な大きな荷物を引っ提げて、いらっしゃいました。そして、患者さんのお宅に一緒に訪問。まるで歯医者さんのようなフル装備で粛々とフットケアをしながら説明、細かい質問を受けて下さいました。
一時間後、利用者さんの足はピカピカに!やはり、プロの方でないと出来ないことある、と実感しました。その上で、次回から私たちがどうやって対応していったら良いかも教えて頂き、訪問は終わりました。

その後は、スタッフからの質問攻め。ステーションで用意しておいたら良いフットケア用品から、泡で行う簡単足浴まで教えて下さいました。あっという間の3時間!充実でした。

関本さん、本当にありがとうございました。

がんリハビリテーション

13661982_1748111262110080_407765674299180377_o.jpg IMG_6581.JPG

トイレから立つことが出来ない、と奥様から緊急携帯にコールがあり訪問。
ご家族と一緒に、床で一時間以上立ち上がりに格闘していた様子。
毛布で抱えて無事にベットへ移動。
声を挙げて泣きながら
「悔しいよ、悔しいよ。こうして人は死んでいくんだな。」
出来ることを手放していく辛さ。
玄関には、「元気になったら出掛けよう」と思って借りたまま使われていない車椅子。
外が暑いかどうかも分からない。少しでも良いから外の空気が吸いたい。でも、家族だけだと外出するのも心配で。
私たち訪問看護に出来ること。
明日は一緒に、車椅子に乗って夏を感じに出掛けよう。

この文章は、8月の中旬に書いたものです。

彼が最後まで望んだことは、自分でトイレに行くことでした。立ち上がることが難しくなっても、「何かあったら訪問看護を呼ぶから良いでしょ?」「この前訪問リハビリで立ち上がり方を教えてもらったからまだ大丈夫。」と言って皆の心配を他所にトイレへ。訪問介護や訪問入浴の方を巻き込んでのトイレ誘導、立ち上がり介助。それは亡くなる1週間前まで続きました。

亡くなる前日にお部屋へ伺った際は、薄れゆく意識の中で「訪問リハビリの○○さんはいつ来るの?諦めないで!絶対来てよ!」と。

がんリハビリテーションの中でも、緩和ケアにおけるリハビリの役割はまだエビデンスが明確ではなく、実践も少ないと言われています。私たちのステーションで始まった訪問リハビリという新たな関わり。「希望」を叶える大切なケアとして訪問看護と共に成長していきたいです。

14034867_982877708525665_8511332679268944627_n.jpg 14053959_1753743321546874_2589580270805688292_n.jpg

8月21日(日)、大阪の難波市民学習センターにて、平成28年度大阪府訪問看護教育ステーション研修 として

「意思決定支援研修会」  ?納得して決めるために?  が開催されました。

エンドオブライフケアに関わる仲間、 大阪の訪問看護ステーションたちばな の 丹後ゆかりさんにお声掛け頂いての講演でした。

講演後のアンケートでは、普段の看護の中で意思決定支援に悩んでいる方が沢山いらっしゃることを実感しました。

また、講演でお話した内容が、実践に役立つと書いて下さっていた方が多く、とても嬉しい思いでした。

予想以上に良い反響を頂き、ほっとしています。

また御縁がありましたら、一緒に意思決定について考える機会を持つことが出来れば嬉しく思います。

12841164_1692009117720295_4232370738189069369_o.jpg

12832424_1691982787722928_3111527802417412893_n.jpg

医学書院の雑誌「訪問看護と介護」で「がん患者の治療から看取りまで 段階・手順に応じた意思決定支援を」という事例報告を書かせて頂いたのが昨年の2月号。

それを読んで下さった 長野市民病院 訪問看護ステーションの佐藤奈津子さんが、院内の研究発表会で私たちの推奨する「納得のいく医療意思決定プロセス」を使用して分析した事例を発表されました。

タイトルは「在宅での看取りの意思決定支援の分析 ―高齢がん療養者を在宅で看取った遺族の語りより―」です。
                   
発表前にわざわざプロセス表の使用許可を求めて下さり、繋がることが出来ました。発表の内容はとても興味深いもので、院内発表後には病棟師長さんから質問も寄せられたとのこと。

雑誌がきっかけとなって、在宅と病院の懸け橋になる研究に少しでも関わることが出来、とても嬉しいお話しでした。今年の春に発売予定の在宅関係の書籍でも、プロセス表を用いた文章を寄稿しています。そちらからもこうしたご縁が広がると良いなあ、と夢みています。

合同新年会

?12694494_1679593285628545_9103556780903759453_o.jpg? ?IMG_5750.JPG

2月の第一週の日曜日は、楽患ナース訪問看護ステーションと楽患チャイルドの遅い合同新年会でした。

当初は子ども達も一緒に、という予定でデイでの開催にしたのですが、蓋を明けてみたら子ども達はインフルエンザと風邪にやられてしまい、大人だけのパーティーになってしまいました。残念!

来年はちゃんと1月に開催しようと心に決めました。

楽患チームは、家庭や趣味と仕事を両立しながら過ごしているスタッフが多いのが特徴です。今回の会も集まる時間も解散時間もそれぞれでしたが、昼間からのビールに本音を交えながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。

今年一年、安全に良い年を過ごせますように。

図1.jpg 図2.jpgのサムネイル画像

12313797_1658442864410254_4380750376860006945_n.jpg 12289714_1658442887743585_3046591882105336052_n.jpg

12月5日、信州大学にて「実践力ある在宅療養支援リーダー育成事業」の退院支援コースで講義をさせて頂きました。

http://在宅療養支援リーダー.jp/

タイトルは「退院支援、在宅療養支援における意思決定支援」です。

佐久総合病院訪問看護認定看護師の上原晴美さんからは、「多職種・地域連携カンファレンス」についての講義があり、その後は退院支援に関わる意思決定支援での課題について全員でグループディスカッションを行いました。

このコースは、難病・がん・重症児など、これまで不足していた新たなニーズに対応し、切れ目ない医療提供と地域在宅ケアを促進するため、そのコアとなる看護師「在宅療養支援リーダー」の育成を目指しているとのこと。ディスカッションでは具体的な現場の問題点を挙げて話し合いが行われており、私自身も学ぶことが多くありました。意思決定支援の必要性は実感しながらも、それを現場で実践していく方法は皆さん試行錯誤。でも、こうして病院側、在宅側の看護師が一同に会する事で新たなアイデアも生まれてくる。是非、こうした場を東京でも沢山作っていきたいと改めて思いました。

そして、初の松本への旅、とても素敵でした。ずっと車窓から目を離せず、あっというまの車内でした。山に抱かれた小振りの松本城も魅力的。次回はもっとゆっくり観光もしたい、素敵な町でした。

IMG_4945.JPG

8月末に訪問看護ステーションの引越しを終えて、あっという間に1ヶ月以上経ち、最近やっと落ち着いてきました。

園芸部が頑張って、玄関脇には緑も植わりました。
見るより食べられるものが中心だとか... 楽しみです!

入り口はオレンジ色でとても目立ちます。近くにお寄りの際は、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

訪問看護にご興味のある方も是非!!お待ちしております。

〒123?0843 東京都足立区西新井栄町 2?21?9  一階 

電話番号 03?6806?3920 FAX 03?6806?3921 は以前と変わりありません。

ステーション.jpgのサムネイル画像

只今、リフォーム中!

CM6HmeyVEAQOM4I.jpg CM6HmeYUEAA0Toc.jpg CM6HmlIUsAAzXsy.jpg

訪問看護ステーション引っ越しに向けて、引っ越し先のリフォームが着々と進んでいます。

近所への引っ越しです&電話・FAX番号変わりません。
元の場所は重症児向けのチャイルドデイになります。

週明けにはリフォーム後をお見せできると思います。お楽しみに!

IMG_4721.JPG?IMG_4594.JPG

7月18日 第20回日本在宅ケア学会学術集会に参加しました。
http://www.jahc20.com/

聖路加の小野若菜子先生にお誘い頂き、

交流集会2 地域に根ざした看護職が行うグリーフケア -死別を考える、思いやりのあるまちづくりをめざして-

において、グリーフケアの取り組み?:『いのちの授業』から始まるグリーフケア というタイトルでお話をさせて頂きました。

ご一緒しました白十字訪問看護ステーションの発表がとても素晴らしいものでした。全例デスカンファレンス、遺族訪問。ターミナルケア加算はグリーフケアを含んだものとして考えている、とのこと。使命感あっての活動であると思います。

小野先生のお話では、多職種連携、市民参加など、今後地域包括ケアの中で広げていく可能性を模索していこうという提言がありました。

私自身は2004年から「いのちの授業」を続け、死について考える機会を地道に重ねながら緩和ケアを実践していくことで、グリーフケアに繋げていきたいと思っています。ご一緒頂いた皆様、このような機会を頂き、ありがとうございました。

腹膜透析:ホームAPDシステム ゆめ

FullSizeRender.jpg IMG_4547.JPG

先日、外泊される70代の方への訪問看護の準備のために、腹膜透析についてバクスターの方を講師に迎え、勉強会を行ないました。自宅で使用するのは、ホームAPDシステム ゆめ。
http://www.baxter.co.jp/index.html

2時間かけて、セッティングから片付け、トラブルシューティングまでじっくりと教わることが出来ました。初体験の感想は、重い液体や多数の作業工程、感染対策など、高齢のご夫婦には正直荷が重いのではないか、という気持ちになりました。

しかし「この作業に慣れて簡単に出来るようになること」が目標ではなく、「説明書をしっかりと熟読し、一つ一つの作業を確実に行なえるようになること」が目標である、と聞いて納得。自宅にいる時間を長く、安楽に過ごすための重要なアイテムであるPD。日常生活の一部としてPDが組み込まれ、困った時の対応や、日常の感染対策など、訪問看護がご夫婦の安心と安全のお手伝いをする。新しい機械だから、と肩肘張らなくても、いつもの看護そのものである、との気持ちになることが出来ました。

新しいことをする時は、看護師もストレスがかかり、不安になるもの。そうした気持ちを払拭するためにも、こうした勉強会は本当に貴重な機会になっていると思います。また、スタッフが「どうやってこの患者さんを支えたら良いか」「こうしたら患者さんが喜んでくれるのでは」という視点でディスカッションしている姿を見て、お互いの信頼が増しました。本当に嬉しかった♪

PDの利用は広がりをみせ、最近では施設での導入や小児にも広がってきているそうです。PDは恒久的なものではなく、8年程で血液透析へ移行するとのこと。この貴重な自宅での生活をどんなふうに思い描いているのか、ご夫婦にお会いするのが楽しみです。

ELNEC-J 参加

10999101_1612335589020982_3399566593552674581_n.jpg

6月27?28日の二日間、ELNEC-J http://www.jspm.ne.jp/elnec/elnec_about.html に参加するため、またまた一日中缶詰めでした。

今回はロールプレイあり、話し合いありで非常に実践的なプログラムで、楽しい時間を過ごしました。参加者も講師の方も、それぞれが真剣に実践している方々で集まることがエンパワーメントになりました。皆様、ありがとうございました。

地元で多職種と共にエンドオブライフを考える場を開催したい、という夢への第一歩を踏み出しました。

まずは実践!立てた目標に向かって、頑張ります。

第79回日本循環器学会学術集会 参加

IMG_4341.JPG

4月26日(日)大阪で行なわれた 第79回日本循環器学会学術集会 http://www.jcs2015.jp/ 

にシンポジストとして参加しました。

チーム医療セッションシンポジウム5   日本循環器看護学会ジョイントシンポジウム

患者の意思決定を支えるチーム医療

座長: 三浦稚郁子(榊原記念病院看護部) 遠藤美代子(東京大学医学部附属病院看護部)

CS5-1 クリティカルの場面における意思決定支援?患者の権利と治療選択  松本幸枝(榊原記念病院看護管理室)
CS5-2 認知症のある心不全患者への代理意思決定支援と今後の課題  猪之奥香織(淀川キリスト教病院看護課)
CS5-3 子どもの最善の利益に基づく意思決定を追求し続ける 青木雅子(東京女子医科大学看護学部)
CS5-4 意思決定支援?最期まで自分らしく生きるために?  岩本ゆり(楽患ナース訪問看護ステーション)
CS5-5 心臓移植待機患者・心臓移植後患者の意思決定を支えるチーム医療  遠藤美代子(東京大学医学部附属病院看護部)

キーワードは、意思決定能力、認知機能のアセスメントだったように思います。

クリティカルな場面でも、一般病棟でも、在宅でも、小児でも、意思決定能力が低くなっていると考えられる患者さんに対して、相手の価値観を尊重しつつ、最善の医療を提供していくためにはどうしたら良いのか、具体的な症例を通して考えさせられました。

発表の中に「代理意思決定カンファレンス」を患者さんが入院中に、地域のスタッフと共に病院の地域CNSが中心となって開催した事例がありましたが、素晴らしい発表でした。

地域と病院、特に外来と在宅がチームになるための努力が、引いては患者さんの意思決定を支えると感じます。

まずは足元から積み重ねていきたいです。

第29回 日本がん看護学会

FullSizeRender.jpgのサムネイル画像   IMG_4208.JPG

第29回 日本がん看護学会にて、ポスター発表

「患者の語りから意思決定を支える―在宅で家族と共に患者の語りを聴き意思決を支えた1例」

を当ステーションの緩和ケア認定看護師 島津ちほ さんが発表しました。

看取りの時期の意思決定における問題に、本人が意思決定出来なくなったとき、家族の代理

意思決定をどう支えるか、があります。本人の意志を反映した意思決定を訪問看護師が支え

た一例を意思決定支援のプロセスに当てはめて考察しています。

考察 と まとめ を以下に抜粋します。

【考察】

患者の意思決定において、知識や手段に対する医療者の支援は充実してきている。

しかし、患者の感情や価値観に対する支援はまだまだ不足している。

今回、娘がA氏の語りを聴き、思いに寄り添えるよう支援したことは、A氏の感情や価値観を引

き出すことができ、意思決定に大きな影響を与えたと考える。

さらに、残される娘にとってA氏の語りを聴き、療養を支え続けたことはグリーフケアに繋がった

と考える。

 20141212_納得のいく医療意思決定プロセス6.gif

【まとめ】

・語りは自分の感情や価値観を見つめ直し、意思決定をするうえで大きな影響を及ぼす。

・医療者は患者自身が意思決定できるように支援することはもちろんであるが、その支え

となる家族が、患者の内なる思いに目を向け耳を傾けられるよう支援することも重要であ

る。

今年の学会では教育講演1つ、口演2枠、交流集会3枠が意思決定支援に関するもので、

ポスターも多数発表がありました。

IMG_4203.JPG

また、小川朝生 先生の教育講演「がん医療における意思決定?サイコオンコロジーの立

場から?」は、意思決定支援の前提(意思決定ができる状態であるか否か)について触れ

ておられ、出来ない状態である時の注意点、対応方法などについてもお話がありました。

私自身は初めて「前提」についてまとまったお話をお聞きしましたので、非常に参考になり、

楽しい講演でした。

10881639_1538657203055488_566034380642404464_n.jpg10917071_1538657329722142_7660559954249683205_n.jpg

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
初詣は足立区らしく、恒例の西新井大師にて。
3年連続おみくじは大吉でした。

ステーションは昨日から仕事始めです。
今年は、昨年再開したインプットを更に進め、新たなアウトプットに繋げていきたいと思っています。

今年もよろしく御願い致します。

スロージェットコーヒー

10613138_1522121798042362_7359841051045874110_n.jpgのサムネイル画像

訪問看護で街をまわっていると、素敵なお店に出会うことがあります。

北千住駅から少し離れた場所で出会ったのは

スロージェットコーヒー

この辺りでは珍しく(笑) お洒落な外観に惹かれて覗いてみると、オープン前の練習をしているとのこと。

店内はコーヒー豆を焙煎する大きな機械があり、良い香りに囲まれて美味しいコーヒーとケーキを頂き、

リラックス。ちなみにアイスティーも最高に良い香りでした。すっかりファンになってしまいました。

11月28日にオープンしたばかり。隣のピッツェリア「アダッキオ」にも行くのが次の楽しみです。

10526171_1522121821375693_1873015984076908234_n.jpgのサムネイル画像

夏の終わり

レモネードスタンド.JPG   2014大師祭.JPG

秋の気配を感じる今日この頃。
夏の思い出を振り返っています。

大師のお祭りでは、暑さに負けそうな自分よりよっぽど元気な高齢者に囲まれて、何だか新鮮な気分に。

普段は訪問看護の利用者さんとして出会う年齢の方々の活気を感じることは、素直に嬉しいものでした。

?

子どもたちはレモネードスタンドに挑戦。自分で作った物を売るためには何が必要か、寄付を大きな声で呼び掛ける

のは勇気がいること、など沢山の学びと思い出になったことと思います。

親としてはどこへ寄付するのかとても興味がありましたが、結局「学校に行けない子ども達のため」に何かしたい、と

あしなが育英会へ寄付しました。学校に行けることは貴重なこと、100の言葉で語るより身に沁みたことと思います。

「明日もやりたい、毎年やりたい!」と満面の笑顔がとても眩しかったです。

?

s10472647_1452766678311208_3608726109031826576_n.jpg
?
週1回3時間、訪問2件。7月から来て下さっている鈴木さんの働き方です。

ワーク・ライフ・バランスを私が意識したのは、病院を辞めて医療コーディネーターを始めた時でした。

患者さんの都合に合わせて電話一本で予定が決まる、という働き方ですから、非常勤の仕事を別に持つにしても、出来るだけ自由に働くことの出来る環境を探しました。緩和ケアに関わる仕事は続けていきたいと思っていたので、両立を目指して色々と探してみました。その結果、
...
・非常勤であってもよほどのことがなければ休めない。
・午前中だけ、午後だけ、という働き方はできない。
・全体カンファレンスが週一回〇時?始まるので、そこには勤務時間外であっても 必ず出席しなくてはいけない。
・車が運転できなくてはいけない。

などなど、、、あまりにも制約が多く、断念してしまいました。
これでは子どもをもったら復帰は無理だなあ、とも正直思いました。

ステーションを立ち上げた時、多様な働き方が出来る場にしたいという思いがありました。私のように起業したい看護師が学べる場、子育てをしていても、現場に関わり続けていきたい看護師が関われる場、子どもの行事には積極的に参加できる、熱を出せば休むことができる、そんな当たり前の思いを実現出来るステーションでありたいと思っています。

正直、もろもろ考えると難しい局面もありますが、そこはお互い様の精神でやっていきたいものです。

私自身が子育ての真っ最中ですから、自分がやりたいことを実現するための方法でもあることはゆうまでもありません。

IMG_3203.jpg

 

小冊子「地域に根ざした看護職が行なうグリーフケア」

 

昨年12月6日、聖路加大学地域看護学准教授 小野若菜子先生による「訪問看護師を対象としたグリーフケアの教育プログラム」の効果検証の研究に参加しました。

先生が作成された「地域に根ざした看護職が行なうグリーフケア」という小冊子を中心としたセミナーで、講義と事例検討、ディスカッションを行ないました。

私たちの訪問看護ステーションでは担当看護師が必要が思った方に対してお悔やみ訪問を行なっています。今回のセミナーでは地域の訪問看護ステーションも参加するとのことでしたので、他のステーションではどんなグリーフケアを行い、ケアの対象者をどのように選定しているのかを知りたくて参加しました。

まず、グリーフケアの定義に狭義と広義の2種類あることを知りました。

狭義は患者の死後のケア

広義は患者の死の前後を問わないケア 

とのことでした。そしてまさに「どんな人に支援が必要か?」というレクチャーもありました。

・家族や支援者がいない人、いても話し合いが出来ない人(男性に多い)
・予期しない死に向き合った人(周囲の人は予期できた死と感じていても、残された当人が突然の死と受け止めている時を含める)
・苦しむ姿を見ていた人(安らかでない死を迎えた場合)

緩和ケアにおける最大の痛みは「孤独」である、と以前、新潟病院の中島医師がおしゃっていた通り、グリーフケアにおいても「孤独」はキーワードでした。

そして、緩和ケアの根幹である症状コントロールや、死のプロセスの説明そのものが、生前からのグリーフケアそのものでした。グリーフケアは緩和ケアに含まれるものとして捉えられる、と言われますが、その言葉がすとんと胸に落ちました。

 

IMG_3204.JPG

 

これまでのお悔やみ訪問の中で、病的な悲嘆を感じているか否かを訪問を継続するか否かの基準としてきました。今回のセミナーでは、看取り後のケアの中に、「遺族の社会活動の再会状況の把握」があるとの文章がありました。確かに、介護と仕事を継続している方、故人との関係以外の役割を持って生活している人は悲嘆からの回復が早いように感じます。

患者さんのご家族は介護が始まると、出来るだけ患者さんのために時間を作ろうとし、仕事や家庭との両立に頭を悩ませます。人によっては仕事を辞めることを真剣に検討する方もいます。時と場合によると思いますが、介護一色の生活にならないこと、自分の世界を持つことは大切だということが、グリーフケアの観点からも分かります。「孤独」にもつながることでもあるのでしょう。

普段の看護を丁寧に行なうことそのものがグリーフケアである、との思いを新たに毎日を積み重ねていきたいと思います。

IMG_2723.JPG 

 

3回日本在宅看護学会学術集会が、東邦大学看護学部にて昨年の11月16日に開かれました。

 

私はシンポジウム1「在宅療養者・家族の"will"を支える 意思決定支援技術を可視化する」

にてお話させて頂きました。内容を学会誌に寄稿致しましたのでご笑覧下さい。(下記PDF)

 

20140119_第3回日本在宅看護学会学会誌.pdf

 

今回の学会参加者は400名弱で大変盛況でした。内訳は、在宅に関連する方々に留まらず、病院で退院調整に関わる方々も多くいらしたとのことでした。病院から在宅へ向かう傾向は益々加速し、現場の人たちも意識を高く持っているのだと感じます。

 

シンポジウムの際にも、多くの質問があがりました。大学病院の連携室の方からの質問では、「外来通院中の意思決定が必要な患者さんへのアプローチに困っている」とのことでした。訪問看護で意思決定支援をする際一番困るのは、医師からの情報提供・現状の説明を患者さんが理解されていない、もしくは必要な情報提供や説明をされていない場合です。患者さん自身が『困っている』と医師や看護師へ言い出せれば良いのですが、そうでない場合、大勢の外来患者の中から支援が必要な患者さんをどう見分け、支援するのか、外来看護師の力量が問われます。

 

また、看護学生の方から「センスを学ぶためにはどうしたら良いのか?」という質問もありました。この方は後から個別で話しかけて下さったのですが、卒業論文で意思決定支援について触れており、執筆する以前にこのシンポジウムを聞いていたら内容をもっと深いものにできたのに残念です、と言って下さり、とても嬉しかったです。

 

また、「特定機能病院の外来看護師の在宅療養者支援に関する認識と課題の検討」にてベストオーラル賞を受賞されました東海大学病院の畠山さん(写真中央)、東海大学の岡部さん(写真右)とは、退院調整看護師と外来看護師との連携について、また両者と訪問看護師との連携や、認定看護師の活躍の場、機会について、など、沢山の情報交換を行いました。

 

多死社会を迎える中、急性期病院での意思決定支援をどうするかは、今後の大きな課題と感じます。誰が、どのタイミングで支援を必要としている人を見極めるのか、見極めた後、どんな風に支援を行っていくのか、議論と実践を重ねていきたいと思います。 

 

IMG_2725.jpg

年末年始の訪問看護

 IMG_2914.jpg

緊急訪問対応ついでに西新井大師で初詣するのは正月の定番コースだったりします

 

今年の年末年始は昨年と比べて穏やかに過ぎたように思います。

 

私たちのステーションではお休みの日は緊急対応のみとしていますが、必要に応じて通常訪問もスケジューリングします。今年は9連休でしたから、予定訪問は比較的多くありました。「何かあればすぐに来てくれるから安心。大晦日や元旦は大丈夫だよ」とおっしゃる方も多くいました。

 

病気は人生の一部であり、全てではない、という言葉をよく耳にします。医療者は心配性ですから、多く訪問すればそれだけ安心感を与える、そしてそれが求められていることだと考えがちです。その一方、当たり前の日常を普通に過ごしたいという思いも大切にしなくてはいけない部分です。

 

また、患者さんやご家族は「何かあれば」の「何か」が分からず困ることや、遠慮してなかなか医療者を呼べないこともよくあります。ですから私たちは、その「何か」を日常の訪問の中で具体的に示し、信頼関係をしっかりと結んで、ベストなタイミングで呼びやすい関係、それに機敏に応える体制を作り上げていくことが重要なのだと思います。

 

 

 

第3回 日本在宅看護学会

image.jpg

今週の土曜日(11月16日)は、第3回 日本在宅看護学会 が行われます。
今年のメインテーマは「在宅療養者と家族により添い支える在宅看護」です。

私は、シンポジウム? 「在宅療養者・家族の"will"を支える ?意思決定支援技術を可視化する?」
にて、「看護師が陥りやすい意思決定支援のピットフォール」という話をします。
 
知り合いの訪問看護師の方数人から、「当日会いましょう!」と声を掛けて頂いています。
学会に行かれる方、緊張している私を見掛けましたらどうぞ励まして下さい。
新しい出会い、懐かしい交流も楽しみにしています♪
 
 

ステーションが四年目を迎えました

image.jpg
ご近所のエンジェルズトランペット 花言葉は「愛嬌」「遠くから私を思って」

 
11月1日は、楽患ナース訪問看護ステーションの四年目の誕生日でした。

私たちは、誰もが、いつでも、どこでも緩和ケアを受けられることを目標にしています。
3年間で足立区での在宅見取り数は67名となりました。特に先月は6人の方を在宅で見送りました。ステーション開設当初から関わっていた患者さんもお亡くなりになりました。施設での看取り、完全独居の方の看取りも初めて経験しました。
 
寂しさと同時に、高齢多死社会への確実な流れを感じます。
 
開設当初4人だった看護師も、今では常勤、非常勤合わせて7人となり、とても心強いです。
 
新たな一年を着実に、そして新しいことにも挑戦していきたいと思っています。
 

仲間が増えました♪

IMG_2359.jpg

一昨日は、今月から訪問看護ステーションに参加して下さっている、畑山さんの誕生日でした。


畑山さんは長く病院勤務を経験され、学生指導もされていました。
オールマイティな方で、特に疾患理解が深く、患者さんのわずかな変化から導かれる予測が的確で学ばせて頂いています。

今は次のステップアップへ向けてリンパドレナージセラピストの資格を取るべく勉強中とのこと。
在宅看護の経験も今後の活躍の場での糧になりますように。

楽患ナースでは、在宅看護の経験を現在、又は未来に活かしたい方を歓迎しています。
互いに切磋琢磨することで、看護の質をあげていきたいと思っています。
ご興味がある方はご連絡下さい。お待ちしております。

******************************************************

        楽患ナース訪問看護ステーション 

           http://hn.rnurse.jp

 

   在宅緩和(ホスピス)ケアを実践する仲間を募集中

 

           興味のある方は一日見学も受付けています。

                      お気軽にご連絡下さい。

 

  〒123-0843 東京都足立区西新井栄町2-10-16 1

     TEL 03-6806-3920 FAX 03-6806-3921 

 

 

難解な医療語 : 5/2 毎日新聞

20130502_mainichishinbun.jpg

20130502_mainichishinbun.PDF

 

5月2日の毎日新聞夕刊にコメントが掲載されました。


 
 
記事の最後の一文は、
 
「インフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)を大前提とする現代の医療。それを単なる「手続き」に終わらせず「納得」へとつなげることが何より大切だ」
 
とあります。 
 
医療に関わる言葉に詳しくなれば、患者さんは悩まないのでしょうか。いいえ、そうではないと思います。
言葉を知っていても、その言葉が自分にとってどんな意味を持つのか、その言葉が指す未来は何なのか、が分からなければ、患者さんは悩むのです。そこを補ってくれる存在が必要とされていると思います。
 
楽患ナースのモットーは「自分らしく納得のいく医療を」です。
医療コーディネーターや訪問看護の活動を通して、患者さんの納得を少しでも支援できれば良いと思います。
 
 

image.jpgのサムネール画像


昨日、以前よりお会いしたいと思っていた株式会社aba代表の宇井吉美さんが縁あってオフィスにいらっしゃいました。

ロボット技術でヘルスケア業界に革新を生み出そうとしている宇井さんとの会話はワクワクする一方、新しいことを現場に導入することの難しさも感じた時間でした。物と同時に理念の導入や受け入れられる土壌作りが大切。そのためにはたくさんの人が手を取りあってムーブメントを作ることが必要なのだと感じます。





仲間が増えました

sIMG_2306.jpg
 
西新井大師で泳ぐ巨大鯉のぼり

 

5月より、新しい看護師仲間が増えました。

産科での新生児室勤務の経験がある方です。

私たちのステーションではNICUを卒業する児の訪問を依頼されることがあり、頼りになるな!と思っていたところに、早速、新規の乳児訪問の依頼がありました。

小児の訪問看護は受け入れ可能なステーションが少ないといわれています。少しでも地域へ帰るお手伝いが出来ればと思います。
 
 

Golden Week

 
image.jpgのサムネール画像
 

今年のGWは毎日本当に良いお天気に恵まれました。
たった一日で、バラが一気に花開きました。
 
お正月もそうですが、長いお休みの前は駆け込み退院が増えます。私たちも、家族との大切な時間を安心して過ごして頂けるよう、何とか自宅での体制を整えますが、休み中は何かと気がかりです。看取りが近い方、痛みのコントロールが難しい方もいらっしゃるので、緊急電話が鳴らなくても、やはり心配です。
 
気掛かりな方にはお休み中にも訪問しますが、こちらの心配を他所に、何とか乗り越えていらっしゃる姿をみることが多いです。
ご本人の力、家族の力を感じることが多く、家の力というものは確かにあると感じます。
 
 

サービス業としての美容師と看護師

sIMG_2259.jpg

 

 

今日は楽しみにしていた美容室の日です。

 

何が楽しみかというと、担当の美容師さんに会うこと。Mさんはとにかく明るく、お喋り。ポジティブで健康オタクです。美容の仕事が心から好きで仕方がないことが伝わってきます。そして、おもてなしの心をとても大切にしています。

 

Mさんの顔をみるだけで自分が癒され、元気になっていくことを感じます。疲れからくる身体の不調は髪が整う頃にはどこかへ吹き飛んでしまいます。最期に、一番大切なカットの技術は言うことなし!椅子に座ってお任せすると、完璧なスタイルに仕上げてくれます。時には、将来の髪の変化を予想して、そうなった時の髪型についても話し合います。それは、年齢を重ねることが楽しみになる時間です。私とMさんは、しっかりとした信頼関係を築いていることを感じます。

 

いかがでしょうか?Mさんがもし看護師だっらたら、素敵だと思いませんか?

 

しっかりとした技術、揺るぎない信頼関係、会うだけで元気になる存在。私もこんなサービス提起者になりたいと思う一日でした。

 

春の花と旅立ち

 sIMG_2247.jpg

 

上の写真は、先日、ご家族皆に見守られ、今にも息を引き取ろうとされているKさんの訪問の帰りに見掛けた三毛猫です。

満開のハナミズキの中で昼寝中。長閑な春らしい午後でした。

 

先週亡くなったMさんは、その当日の最初の訪問時には息苦しさで眉間に皺が寄っていました。

しかし亡くなった、との知らせを受けて訪問した際には、眉間の皺がなくなり、美しい穏やかなお顔になっていました。

エンゼルケアを終えた後もわずかに開いた目と口。まだ何か見たい、何か話したい様子にも見えました。

ご家族と、ケアマネさんと、Mさんの思い出話を朝焼けのリビングで暫くしました。

帰りのご挨拶をするため再度Mさんのお顔を見ると、きれいに目と口は閉じ、まるで微笑んでいるかのようでした。

帰りに見掛けた雪柳が、Mさんのように朝日に輝いていました。

 

IMG_2244.jpg

 

何があっても、自然はのどかに過ぎていきます。

訪問看護を始めて、草花や自然の美しさに目を奪われ、慰められることが増えてきたように思います。

 

IMG_2254.jpg

 

看護師・栄養サポートチーム(NST)専門療法士の建宮実和さんが、ステーションに一日研修にいらっしゃいました。

 

一緒にがんや認知症の患者さんのケアに伺いました。

がんの患者さんのところでは、食が細くなった方に処方されるエンシュアの飲み方の工夫を教えていただきました。

コーヒー味のエンシュアにブラックコーヒーを足して飲む、というのはよく聞く方法ですが、他にも粉末のポタージュスープを温めたバニラのエンシュアで溶かして飲む方法や、こしあんをバニラのエンシュアで伸ばして飲み込みやすいおやつにする方法などを教わりました。エンシュアは甘すぎるけど、コーヒーは飲めない、という方にお勧めです!

また、認知症の患者さんのところでは、嚥下の状態、褥創の状態を見て頂きました。口から物を食べる可能性が今後あるのか、今の栄養の内容をより良くする方法はないのか、など、色々な視点から助言を頂きました。

研修と同時に、NSTならではのコンサルテーションをしてもらい、非常に勉強になりました。

 

今後も継続的にいらっしゃる予定のため、とても楽しみです!

 

20130220.jpg

懇親会の席で中島先生と。5年振りの再会です♪

 

 

2月17日 午後 千駄ヶ谷のJIA日本建築家協会で行われた上記シンポジウムに参加しました。基調講演は、中島医師(国立病院機構新潟病院 副院長)による「喪失から再生への地域ケア共同体へ」でした。私は中島先生をとても尊敬してます。先生の講演は、シャープで、分かりやすく、そして優しいものでした。5年前より今回のほうが深く講義を理解できたように思います。少しは成長したのかもしれませんね。。。

私の中で心に残ったお話をいくつか書き残してみます。

 

?医療は構成概念で成り立っている。 
 絶対的なものではなく人それぞれの見方によって変わるものなのですね。

?患者は常にナラティブを書き換えている。

?喪失体験があったとき、ナラティブの書き換えが良い方向に向かうように支えることが緩和ケアであり、グリーフケアである。

?緩和ケアは、トータルペイン(全人的苦痛)に対応する。

?苦痛は、身体的なもの、社会的なもの、と分けて対応できるものではない。包括的に対応することで緩和される。

?人間の最大の痛みは孤独である。英国では、社会的に孤立している人を優先してケアしている。
 孤独を癒すのは必ずしも在宅(自宅)というわけではなく、それは施設であったり、時には病院だったりするのだと思います。

 

私たちのステーションでは、看取りが近い患者さんの訪問の際、ゆっくりと滞在時間が持てるように心掛けています。

医療保険を利用して伺う訪問看護は、30分滞在しても、90分滞在しても利用料および保険収入は変わりません。経営効率を考えれば、お一人お一人に時間を掛けないでたくさんの患者さんを訪問した方が良いのかもしれません。しかし、私たちはお一人お一人とじっくりと向き合うケアを心掛けています。

中島先生の講演は、構成概念やナラティブという言葉を使って、相手を知ることの重要性を唱えていました。患者さん、そして家族のもつ「物語」「構成概念」を知ることから、緩和ケアは始まります。相手を知り、苦痛の内容を知り、その書き換えを共に行う作業は信頼関係とコミュニケーションを必要とします。そのためには、共に時間を過ごすことがとても重要です。その延長線上に、患者さん自身、そして家族が納得して医療を選択し、そして生き抜くことにつながると感じています。

 

************************************************************

      楽患ナース訪問看護ステーション 

         http://hn.rnurse.jp

 

 ?在宅緩和(ホスピス)ケアを実践する仲間を募集中?

 

興味のある方は一日見学も受付けています。お気軽にご連絡下さい。

 

  〒123-0843 東京都足立区西新井栄町2-10-16 1

     TEL 03-6806-3920 FAX 03-6806-3921 

 

 

新しい年が始まりました

kingyo.jpg
 
患者さんが大切に育てている金魚たち


新しい年が始まり、あっという間に一月が終わろうとしています。

年末年始は予想通り、入退院の多い時期となりました。
救急隊員の方とも顔見知りになって、目配せで意思の疎通が出来るほど(笑)

今年は特に、私たちのステーションが初めて訪問した患者さんが亡くなり、感慨深い年明けとなりました。
そんな中でも穏やかに年明けを迎えた方ももちろんいらっしゃいます。
寒いだろうと温めて下さった部屋の中でいつもと変わらない時間を過ごすことが出来ることに感謝の思いが込み上げます。

今年も皆さんが穏やかな毎日を過ごすことが出来ますように。

看護のための精神医学.jpg

 

統合失調症の患者さんとの関わりで悩むことが多くあります。

精神症状が悪化している時の関わりの難しさはもちろんですが、良くなっている方への関わりも難しいのです。

 

例えば、本人は「良くなったのだから働きたい」「本来の生活に戻りたい」、とはいえ病状をみるとすぐには難しいと思われる時。

 

本人の「焦り」を浮き彫りにし、伝え、現実的な落としどころを模索していく作業は一進一退困難を極めます。そして看護者自身も「焦り」に絡め捕られていく感覚に陥ります。

 

そんな時、精神看護に詳しい看護の先輩からこの本をプレゼントして頂きました。

 

「看護のための精神医学」中井久夫+山口直彦 医学書院

 

この本の冒頭に「看護できない患者はいない」という言葉があります。悩みながら共にいることができる「看護」の素晴らしさを感じる素敵な本でした。看護のための精神医学お勧めです。

IMG_1773.jpg

実りの秋はもうすぐそこ

 

5151625日「医療との連携について」というタイトルで訪問介護事業所の方向けに研修を行いました。3日間で110人以上の方が参加して下さいました。

 

私たちのステーションは在宅緩和ケアを主としているため、在宅で亡くなることが予想される患者さんをケアする際の介護と医療の連携について、事例を交え、参加型の研修を行いました。

 

参加者の方の感想をいくつかご紹介します。

 

・訪問看護の医療保険と介護保険対応の違いが分かった。状況によっては看護師さんと一緒に訪問できることを知った。

 

・緊急時の連絡先の優先順位を決めておくことが大事と感じた。

 

・末期がんの利用者さんで自宅で亡くなられた場合に必ずしも救急車を呼ばなければならない訳ではないことを知った。

 

・生命と向き合う利用者にいい緊張感をもって対応していこうと思う。利用者様に寄り添うことが大切だと感じた。

 

・事例検討を通じて、どんな状況でもヘルパーは冷静に状況の把握をし、的確に行動しなければならないことを学ぶことができた。

 

・末期がん利用者様はホスピスや病院での対応と思っていた。今日の話で自宅でもケアが出来ることを知った。

 

 

在宅で何が出来て、何が難しいのか。同じ目標に向かって皆で進んでいくためにはどうしたら良いのか。一つ一つを自分事として真剣に考え、知恵を出し合う時間を共に持てたことに感謝しています。

 

INTIATV.jpg

 

520日 『在宅における多職種連携の実際』討論会をテーマに看護師の立場でゲスト参加しました。

http://www.ustream.tv/recorded/22719458


インターネット放送は初めてだったので、ネット上に残る、というプレッシャーでドキドキでした。


古くて新しい課題、多職種連携。今回参加された、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、ケアマネジャーで一時間話し合い、得た一つの結論は「信頼関係」でした。時間と手間がかかる関係構築をどう培っていくか、訪問看護の課題です。

 

当日のゲストの方々:

医療法人ナカノ会 ナカノ在宅医療クリニック 理事長 中野 一司 先生
医療法人財団 夕張希望の杜 歯科診療部長 八田 政浩 先生
長浜調剤薬局 薬剤師 勇 径明 先生
楽患ナース 訪問看護ステーション 訪問看護師   医療コーディネーター 岩本 ゆり
医療法人財団 緑秀会 田無病院 医療福祉連携部 地域連携室(ケアマネ)高岡 里佳 先生

司会進行
株式会社イニシア 代表取締役 薬剤師 田原 一 さん

IMG_8956.jpg

大西先生の講演の様子

 

519日 司会とシンポジストとして参加しました。

http://non.rakkan.net/2012/04/post-95.html

 

第一部「大切な人を失うときの つらさを支えるケア」は、遺族ケア・家族外来で知られる大西秀樹先生の講演でした。

 

遺族ケア外来がなぜ生まれ、必要とされているのか、そこに集う方たちの思い、必要とされる支援、が分かりやすく、かつ簡潔に語られました。

 

第二部「住み慣れた家で 最後まで過ごす ‐実現したご家族の経験を聞く‐」は、緩和ケアの専門家が在宅でご家族を看取った経験を家族の立場で語りました。

 

医療者として現状を把握し、先を見通しながら過ごしていこうとされる静の部分と、家族として、第二の当事者として、揺れ動き、受け止められない思いに満たされる動の部分を併せ持った体験を聞かせて頂きました。両極端に触れる振り子のような体験は胸に迫るものでした。

 

シンポジウムは鈴木内科医院鈴木央医師やあすか山訪問看護ステーションの平原看護師など、著名な方々のコメントも頂き、100名以上の方が参加された大変盛況な会となりました。

 

この講演会の主催者は、「市民に緩和ケアを広める」ことをライフワークにし、緩和ケア認定看護師の平野和恵さんでした。平野さんの人脈と熱い気持ちに賛同した方々の力で成り立っていた講演会だったと思います。

 

勇美記念財団 助成実績報告書はこちら

http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/data/file/data2_20120628115904.pdf

 

 

また、2012年113日‐4日には、第36回日本死の臨床研究会年次大会@京都にて、

http://rcpt.kyoto-bauc.or.jp/jard36/

「地域における緩和ケア普及啓発への取り組み 第2報 -市民公開講座の開催?」というタイトルで一般演題(ポスター)発表を致します。

 

年次大会へ参加される方はどうぞ足を御運び下さい!

 

haibisukasu.jpg

残暑を忘れさせる鮮やかなピンク♪

※下記記事とは関係ございません。。。

 

 

517日 夕方より、

「患者の意思決定を支える」というタイトルで、三井記念病院の全職員と地域の訪問看護師を対象とした勉強会の講師を致しました。

 

患者さんやご家族の方に「納得して」医療を受けてもらうために、看護師が「情報提供型」ではなく、「課題抽出型」の支援方法で関わるにはどうしたら良いか、実際の相談事例を元にグループワークしてもらいまいした。

 

ワークの最後にはグループごとに結果を発表して頂くのですが、参加者にとってこれがとても刺激になるようです。まず、グループの構成員によって相談結果がかなり異なります。

 

1つめは、奥様からの相談で、本人には内緒で今後の療養のことを相談したい、という事例でした。

 

グループ発表では、

 

・まずはご本人のお話をお聞きしないと何も前に進まないので本人に会う

・療養環境について詳細に説明する

・病院の対応、病気の詳細が分からなければ相談には乗れないので主治医に連絡する

・なぜ、ご本人にお話し出来ないのかをお聞きする。

・ご本人を説得するためにはどうしたら良いか考えたが答えがでない

 

など、多彩な意見が出ました。

 

自分たちのグループでは話題に上がらなかったこと、正反対の意見、など様々な角度からの視点を得ることが出来たように思います。

 

最後に医療コーディネーターとしてどう相談に対応したかをお話しして講義を終了しました。

 

終了後、病棟に勤務しているという若手の看護師が数名が、今の病棟での悩み事に助言が欲しいと声を掛けて下さいました。入退院を繰り返す患者さんにどう関わったら良いのか対応に悩んでしました。

 

私自身、病院勤務していた頃は日々の実践の繰り返しの中で、患者の「意思決定支援」にどう取り組むべきか悩んでいました。とある患者さんの、このシチュエーションでは「情報提供型」なのか、それとも「課題抽出型」として関わっていくのか、悩む場面は多かったように思います。

 

今後も機会があれば、病棟看護師の方々と少人数でひざを突き合わせてで事例検討が出来たら素敵だなと思いました。

201208_晩夏の荒川土手.jpg

晩夏の荒川土手 ※記事とはなんの関係もございません。。。

 

 

大変ご無沙汰しております。今年も残り1/3となりました。

足早に過ぎ去った今年に起こったことを記録しておきます。

 

319日  

症例に関わった病院主治医、病棟看護師、退院調整看護師、訪問診療医、訪問薬剤師と共に検討会が行われました。

 

この患者さんは在宅でお看取りをさせて頂きましたが、退院時の準備、自宅での療養経過、亡くなる直前の対応、どれも非常に心に残る方でした。

 

・訪看ステーションとして初めての医療機器を使用するために諸々準備が必要でした。

 

・精神的な支援が必要とされる患者さんであったため、療養を続けることができるのか心配でしたが、娘さんたちが大きな力を発揮して患者さんを支えました。

 

・訪問看護は、ご本人というよりも、本人を支えるご家族を支えることで療養の支援をしていきました。亡くなる直前には症状コントロールが難しく、鎮静をすることの是非を考えさせられました。

 

病院と在宅関係者がともにケアを振り返ることで、より連携が深まったように思います。

 

症例をまとめること、自分のケアと向き合うことは時間と勇気のいることでしたが、参加して良かったと思います。今後も機会があれば積極的に参加していきたいと思います。

 

kenshusei.jpg

研修生&ベテランナース^_^

 

研修生受け入れのたびに、『どうして看護師に?』と伺っています。いろいろな思いで看護師を目指しているわけで、その話を聞くのが楽しみになっています

最近、相次いでがん末期の方が植物状態に近くなりました。

 

がんは、亡くなる数日前?当日まで意識がしっかりしている場合が多い印象があります。

さっきまでしっかりご飯を食べていたのに、食休みが終わって声をかけたら返答がなくなり、半日も経たずに亡くなた、、、、ということもまれではありません。

 

そんな中、一週間以上意思の疎通が出来ない状態となった患者さんがいました。

調子の良い日は手を握れば握り返してくれたり、家族の問いかけには小さな呻き声で反応したり。そんなかすかな反応がある日もあれば、全く何も反応が返ってこない日もありました。眼を閉じて横たわっている患者さんの傍らで、この方は何を感じているのか知りたい、と痛切に思いました。

 

熱が出ているけれど熱くはないのか、逆に寒気を感じてはいないのか?

口腔ケアを嫌がって歯を食い縛っているけれど、喉は乾いていないのか?

家族に何か言いたいこと、伝えたいことはないのか?

 

伝えられる手段があれば、どんなに良いか。

そんな時、「満月をきれいと僕は言えるぞ」という本に出会いました。

 

この本は脳幹出血で倒れ、植物状態と宣告された宮田さんが主人公です。元同僚の山元さんは、どんな状況に陥っても人は絶対に意思を持っていると疑わず、宮田さんに関わっていきます。その結果、山元さんは意思伝達装置を使い、宮田さんと言葉を交わします。

 

この活動は、「白雪姫プロジェクト」として今も広がっています。このプロジェクトは、諦めない心、出来ることをコツコツと繰り返す根気、するどい観察力の大切さを知らせてくれます。

 

意思の疎通が出来なくなった人を前に、重い気持ちでいる人を奮い立たせてくれるプロジェクト。皆さんにも是非知って欲しいと思います。

takutiru.jpg

 

先日、地域の訪問看護ステーション向けの勉強会でタクティールケアを知りました。

 

1960年代、未熟児に触れることで体重増加が優位にみられることを看護職が発見したことから始まったそうです。

 

人に触れることに大きな意味があることは、誰もが経験的に知るところです。

その意味を科学的に説明することが出来るといいます。それはホルモンの働きが関係しているというのです。

 

人が人に触れて7分経つとオキシトシンが分泌され、ストレスホルモンが減少する。このホルモンの効果は、相手にも自分にも波及します。

 

しかし、ここには「触れる」ことのハードルがあります。

このケアの力を発揮するためには、まずは自分を相手に受け入れてもらうことが重要です。新しいケア、触れ合いのケアを「この人にやって欲しい」と思われるような人間関係の構築が大切です。

 

また、この研修会でもう一つ初めての言葉を聞きました。それは、「認知症緩和ケア」です。タクティールケアは認知症患者さんへの緩和ケアとして注目されているそうです。非がん患者(特に認知症など)の在宅緩和ケアは難しく、今注目されているトピックです。認知に障害がある患者さんですから、信頼関係を作ること自体が難しくなります。そんな中、触れることで互いに快くなる時間を作ることが出来れば素敵です。

 

研修では実技もあり、明日からでもすぐに使える方法を伝授して下さいました。

 

がん末期で体調が変化したとき、認知症で意思の疎通が難しい時、訪問しても何も出来ない、何をして良いのかも分からない、そんな自身の不足を感じる時の自分の出来る持ち技を一つでも増やしておきたいものです。

 

参考:

覚書:タクティールケアで抗がん剤の副作用からの痺れが緩和されました

http://hirokoai.blog.fc2.com/blog-entry-108.html

 

タッチで癒やすタクティールケア 優しく触れて安らかに(201121日)

http://www.asahi.com/health/hiketsu/TKY201101310141.html

 

スウェーデン生まれの究極の癒やし術 タクティールケア入門

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861303400/rakkan-22

「なごみケア 緩和ケア ?大切な人を亡くした方を支えあう?」

5月19日(土)14時?16時30分 @ワークピア横浜 

 

第一部は、遺族ケア・家族外来で知られる大西秀樹先生の講演。

第二部は、緩和ケアの専門家が在宅でご家族を看取った経験を家族の立場で語ります。

 

「大切な人を失うときの つらさを支えるケア」

演者 大西秀樹氏 埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 教授 

座長 斎藤真理氏 横浜市立大学附属市民総合医療センター化学療法・緩和ケア部 

准教授

 

「住み慣れた家で 最後まで過ごす ?実現したご家族の経験を聞く?」

医師の立場から 大西秀樹氏 所属同上

訪問看護師の立場から 岩本ゆり 楽患ナース訪問看護ステーション 管理者

家族の立場から 山崎幸子氏 社会保険横浜中央病院緩和ケア認定看護師

家族の立場から 宮下光令氏 東北大学医学部保健学科看護学科専攻緩和ケア看護学

分野 教授

 

※参加費無料 

※保育・介護あり(先着10名様)

※申し込み締め切り 5月11日(金)

 

本会終了後 テルモ株式会社共催による最新HPN機器・PCAポンプ等在宅医療機器を直接触って体験していただく研修会も企画し、その場を通じて多職種連携の機会となることも願っています(現在チラシ作成中)。公開講座も研修会も共に無料、事前申込み制です。保育・介護もあります。

 

主催:なごみの和 ・(株)ゆたかなビレッジ

後援:ゆう薬局  ・ 楽患ナース

リンパ浮腫

| コメント(0) | トラックバック(0)

乳がん、子宮がんの手術・放射線治療を経験した方は「リンパ浮腫」という言葉を耳にしたことがあると思います。リンパ管の働きが治療によって障害されることで、皮膚組織のある部分に体液が溜まってむくみが起こる病気です。張った感じやしびれ、だるさ、また見た目の変化につらい思いをすることがあります。

 

直後にかかる方もあれば、かからない人もいます。そのため、予防法やセルフケアの方法を学ぶ必要があります。入院中や外来受診中であれば看護師が説明する場合が多いでしょう。病院によってはリンパ浮腫の専門外来があり、セラピストが対応しているところもあります。患者会でもマッサージの実践や勉強会、お話会など開催しているところも増えて来ました。リンパマッサージは週に一回だけプロの人にやってもらうより、正しい方法で短時間でも毎日継続していくことが大切です。セルフケア・セルフマッサージがとても大切です。

 

では、在宅ホスピス(在宅緩和ケア)を受けている患者さんの場合はどうでしょうか?

外来受診をしていた頃はリンパ浮腫はなかったのに、自宅に戻ってからリンパ浮腫が発症した、もしくは悪化した、という方に出会うことがあります。外に出掛けることが困難になり、ベットに横になっている時間が増え、体位を変えることも大変になってくると、リンパの流れが滞り、浮腫が悪化していく原因となるようです。また、体力が低下することで日常の細かいことをする時間が減少していきます。これまで自己管理を適切に行ってきた方も、マッサージや保湿に割く時間、体力がなくなってくることで浮腫が悪化することになるのでしょう。

また、病気の進行や全身状態の悪化も原因の一つになってきます。

 

家族の方は、自宅で療養しているにも関わらず、ひどくなっていくリンパ浮腫を見るにつれ非常に辛い思いをもたれます。ケアをしている自身のせいではないか、と自分を責める気持ちが働くこともあるのかもしれません。また、徐々に悪くなっていくご本人の体調を突きつけられるような気持ちになるのかもしれません。

 

そんな時、訪問看護師にリンパ浮腫マッサージをして欲しい、辛さを取って欲しい、治して欲しい、と依頼があります。患者さんの体力を考えると、座ったり、立ったり、横になったり、という動作自体が難しい場合も多く、誰かの手をかりることが必要です。

 

患者さんの安楽を中心に、しかし家族の「治したい」気持ちもくみ取りながら行うのが在宅ホスピス(在宅緩和ケア)のリンパマッサージです。一人一人個別のケアです。

 

 

在宅ホスピス(在宅緩和ケア)の現場で、患者さんとご家族に「リンパマッサージとは何か?」を分かりやすく説明するためのツールを探していたのですが、セルフケアを詳細に解説する専門書は沢山あっても、概要を一目で理解できるようなツールはなかなか見つかりません。

そこでたどり着いたのが、アスパラの会 (婦人科がんのサポートグループ)http://www.asparadise.net/ が作成しているこちらのツールです。

 

リンパ浮腫のセルフケアマッサージシートと小冊子

http://www.asparadise.net/selfcare.html 

 

セルフケアのためのマッサージシートですが、豊富な写真と図が分かりやすく、訪問看護師が自分のために使用するにも良し、こんなことをしますよ、と患者さんに説明するにも良し、の優れものです。購入にあたって事務局の方とお話しさせて頂いたのですが、具体的なアドバイスをいくつも下さり、励ましても頂きました。感謝感謝です

^_^

胃ろう(PEG)手帳

| コメント(1) | トラックバック(0)

techou.jpg

胃ろう造設直後のがん患者さんが帰宅することになりました。

 

在宅では、ご家族の方が疾患を詳しく知りたい時や、ケアの方法を知りたい時に看護

師向けの書籍を購入して参考にしていることがあります。

しかし、介護をしながら厚い本を読みこむことはかなり大変だろうと思います。

終末期の患者さんの介護をされている方は特にそうでしょう。

 

そこで、在宅で短時間で分かりやすく読むことが出来る安価な物、かつ記録も出来る

物、という視点で探した結果、

 

NPO法人PEGドクターズネットワーク

http://www.peg.or.jp/

 

の胃ろう(PEG)手帳

http://www.wisecart.ne.jp/peg001/7.1/1/

 

を見つけ、取り寄せてみました。

これが、とても使いやすそうだったためご紹介します。

 

・大判で手に取りやすい大きさです

・字が大きく、カラーで写真やイラストが多用されていて、見やすくなっていま

PEGの種類や次回の交換日が記録できるようになっています

・一冊500円です!

 

記載されている内容は、基本的な事項がほとんどです。そのため、造設前に手に取る

ことが望ましいと思います。

とはいえ、困った時の対処法が写真とイラストで示されており、在宅で「これはおかし

いな?」と感じた時、比較出来るようになっています。異常がどんな物かを知ること

で、早期発見に役立つことでしょう。

 

次回の訪問日には、一冊持参してみようと思います。

 

 

昨日ステーション開設1周年です♪ 

振り返れば、在宅での看取り17件、緊急訪問70回でした。

 ・家に帰りたい、その思いを大切にしよう
 ・住み慣れた在宅での看取りを支えよう
 ・高い技術で痛みをできる限り緩和しよう
 ・自分らしく納得のいく生活を支えよう

 そんな思いであっという間に1年が過ぎました。

 現在までに17名の方を在宅で看取りました。
 これほど多くの死に触れることがなかったので、当初は心がざわざわしていました。

 とはいえ、遺族の方から

 『家に連れて帰ってきてほんと良かったです。病院では錯乱していることも多かったのに、家ではほんと落ち着いていました。』

 『亡くなる晩もずっと手を握っていたんです。病院ではこうはいかなかったと思います。頑張って良かったです。』

 『○○さんがいたから頑張って来れました。これ以上ないほどできました。』

 といった後日談を聞くにつれ、だんだん肝も据わってきました^_^

 

在宅医療も一長一短がありますが、自分らしく納得のいくための大切な選択肢です。腰を据えて地域社会に貢献しようと思っています。

 

あだちケアマネ研究会10月定例会にて「訪問看護との連携 ?がん末期の利用者への

関わりについて?」の講演を行いました。

 

介護と看護の連携が重要と言われていますが、在宅の現場では互いが顔を合わせる機

会は意識しないと作ることが出来ず、色々な課題が山積しています。今回は、がん末

期の方に関わるケアマネジャーが、訪問看護サービスとの連携を模索するということ

で、講師に呼んで頂きました。

 

当日は事例を使用してグループディスカッションを行い、多職種が関わる在宅でどの

ように互いの思いを分かち合っていけば良いのか、話し合いをして頂きました。ディ

スカッションの後はグループごとに発表をして頂き、課題、展望、具体的な連携方法

が発表されました。グループそれぞれに多様な反応、意見があり、それを共有するこ

とで学びになったと思います。

 

最後に、事例を通して在宅ホスピスに関わる訪問看護師の立場として思うこと、期待

することをお話しさせて頂きました。今回は私自身がケアマネジャーの考え・思い・

連携の課題を多々知ることが出来、私自身も学ぶことの多い会となりました。

訪問看護を始めた直後、フィジカルアセスメントの重要性を痛感しました。

在宅は、医師の定期的な訪問は多くても週一回、患者さんと向き合うのは看護師一

人、という状況です。ちょっとした身体の変化を見逃してはいないか、大きな緊張の

中で働いています。

 

そこで9月、日本訪問看護振興財団主催の研修、「終末期におけるフィジカルアセス

メント」の参加しました。

http://www.jvnf.or.jp/kensyu/terminal.html

 

講師は、医師であり、アメリカで看護学博士まで取得された、名古屋大学医学部基礎

看護学講座教授の山内豊明先生でした。

 

フィジカルアセスメントガイドブック―目と手と耳でここまでわかる」(アマゾン

からのリンク)をテキストにしながらの授業はとても興味深いものでした。さらにア

セスメントをする前の段階として、自分が使用している言葉の定義が曖昧であること

にも気付かされました。

 

あっという間の一日でしたが、継続して勉強する必要性を実感しています。

しかし、なかなかその機会はなく、何か工夫が必要だと思っている時に、下記の連載

を見つけました。

 

小テストで学ぶ "フィジカルアセスメント" for Nurses (週刊医学会新聞)

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02900_06

 

テスト形式で答えの記載はなく、ヒントのみが書かれています。

ここでも、まずは共通の用語を使いこなすことの重要性が書かれていました。

山内先生のテキスト片手に挑戦してみたいと思います!

在宅緩和ケアを一緒に担いませんか?

 

看護師向けに訪問看護の説明会を行います。

『在宅の現場ってどんな感じ?』
『どんな思いで運営しているステーションなの?』
『どうしたらうまく連携できるかな』
・・・

そんな思いをお持ちのナース、ぜひいらして下さい^_^
岩本ゆり(ステーション管理者)が説明します。

 

【日時】 2011/9/17(土) 10:00~11:00

【場所】 楽患ナース訪問看護ステーション(西新井駅徒歩3分)
http://hn.rnurse.jp/access.html

※スカイプでの参加も可能です。ご希望の方はinfo@rnurse.jp へ前日までにお知らせ下さい。

【内容】
・楽患ナースについて  (5分)
・訪問看護業務について (40分)
・給与条件について   (5分)
・QandA           (10分)

【参加方法】

前日までにinfo@rnurse.jp もしくは03-6806-3920へ連絡下さい。
子連れ参加も歓迎です。

 

 

楽患ナース訪問看護ステーションのホームページを作りました。そっと佇み居心地が良い、そんなイメージで作りました♪ ぜひご覧下さい。

http://hn.rnurse.jp

 

ツイッターを始めました。直接のきっかけは先の震災です。
電話が不通の時もツイッターはつながっており、緊急時の連絡手段として有効だと判断しました。

http://twitter.com/#!/rakkanNS

とはいえ、、、普段は活動の様子を身近に感じていただければ幸いです。
ここのところは、8月1日新オフィスオープンの様子を紹介しています。

heart.jpg

今回の大災害から多くを学び、訪問看護ステーションの運営について今後に備えることが必要だと思いました。

ざっと検討している事項を挙げます。

 

・災害直後の優先順位

まずは "自身の安全確保" その上で "患者の安全確保"。ナースが心身ともに患者のケアをできる状態であることは何よりも重要だと思います。そして "自身の安全確保" はナースが、自身の環境、被害状況、今後の予測などを個別に判断して動くことだろうと思います。

そして、"患者の安全の確保" を、おそらく限られた資源の中で何ができるのか?医療処置、療養環境の世話、心のケア、それぞれを状況に応じて判断することになります。倫理なども関係する難しい部分です。スタッフおよび関係者と納得いくまで時間をかけて考えていくべき部分です。

 

・通信手段

ナース、患者さんの安全確保にはステーションとの通信手段が重要。今回の震災で携帯電話、電話、FAXいずれも数日まともにつながりませんでした。一方、インターネットは有線、無線ともに直後でもつながっていました。そもそも通話は回線を独占するので利用を制限されてしまう対象なので災害時には不便です。一方、パソコンメール、携帯メール、ツイッターなどは情報量が少ないので回線を圧迫しないため、有利です。ステーションのツイッター、メールを非常時連絡手段として活用しようと思います。

 

・薬、医療機器

医療には薬、医療機器は欠かせません。災害時には薬手帳で処方して頂けるようなので、患者さんには"おくすり手帳"は肌身離さずとお伝えしようと思います。次に処方があっても薬を取りに行けるかという問題があります。薬局との連絡手段を確認しておくことと、患者自身が余分に薬をもっておくことも必要かもしれません。

医療機器ですが、人工呼吸器を使う方はアンビューバッグ、足踏み式の吸引、バッテリー、自家発電など普段から備えることになります。今回、在宅酸素使用者については臨時での酸素ボンベの手配を業者主導で実施してくれました。業者によっても違うかもしれませんし、物流が止まることも考えられますから普段の備えが基本になろうかと思います。

 

・カルテ、データ

津波がすべての戸籍データをさらった、ということが今回ありました。バックアップをとれない紙データは災害に脆弱です。改めて電子化は"必須"だろうと思います。そしてバックアップは分散して保管する。ステーション内、東京内、という狭域ではなく、ローカルとクラウド(サーバー)とか、訪問看護レベルのデータ容量でしらたらUSBメモリに丸ごと入りますので防水USBの活用が考えられます。

 

これらを深堀してマニュアルを整備し、スタッフと共有したいと思います。

今日も前を向いていこう思います ^_^

 

バースデープレゼント♪

visitingmtfuji.jpg
天気が良いと富士山が見えます♪

 

早いもので、3月に入りステーション開所5か月目が始まりました。

 

今月は、当ステーションを利用していて、お誕生日を迎える方Iさんがいらっしゃいます。
訪問看護を始めようと決めた時、色々とやりたいことを思いつきました。その中の一つが、利用者さんのバースデーにはプレゼントを贈ろう!という企画です。

 

プレゼントと言っても、利用者さんにもステーションにも負担にならないようなもの。でも、記憶に残る飛びっきりのもの、、、と考えていたところに、利用者Hさんが素敵なアイデアをくれました。

 

Hさんとデイサービスのお話をしていた時、デイで一番嬉しかったこと、と言って、お誕生日に撮影した写真を見せてくれたのです。

お花をもらって、スタッフにバースデーソングを歌ってもらい、皆に祝ってもらったことがとても嬉しかった。そして、少しお洒落をして記念写真を撮ってもらったことが何より嬉しかった、と。病気になって自宅療養をしている方々にとって、お洒落をする機会、記念撮影をする機会は意外に少ないものだと気付きました。

「若い時と違って、この年になると写真を撮ることもなくなるのよね。」
体調の関係でデイサービスに行けないHさんは、少し寂しそうに笑いました。

 

そして幸運なことに楽患ナースの代表は、写真が趣味です!

 

そこで早速、Iさんのお宅に伺い撮影をさせて頂きました。

事前にお伺いした際には

「遺影にしかならないから、、、」

などと言っていたIさんでしたが、撮影当日は髭をそり、いつもと違う服装で出迎えてくれました。
良い写真が撮れました。選んでいただいたお気に入りをプリントして後日プレゼントです。

 

小さなことですが、利用者さんの笑顔が見える企画をこれからも考えていきたいと思います。

 

訪問看護の意味

| コメント(0) | トラックバック(0)

 

skytree.jpg※スカイツリー延伸中♪

 

在宅での看取りも数件支え、訪問看護ステーションを開設して早3か月が過ぎました。

 

在宅で患者を支えることことの意味を日々感じています。

・在宅で看取ると決めた家族の一体感

・病気になっても変わらぬ日常を過ごすという覚悟を決めた患者の強さ

・通院という『点』での医療から在宅医療という『面』でのサポートによって、より積極的に回復につとめる患者

 

訪問看護がその地域に住む人にとって欠かせない存在であることをしみじみ感じます。

 

officeview.jpg

 

東京都の指定を受け11月1日より楽患ナース訪問看護ステーション(事業所番号:1362190066)開業です。 

終末期医療、緩和ケアも積極的に対応するステーションです。質、量ともに地域にとって必要とされる存在になるよう頑張ります。 

写真はステーションからの景色です。ちょうど見える範囲がほぼ足立区全域です。自転車で縦横無尽に訪問です。 

通年で訪問看護師を募集しています。思いを共有していただける方、ワークライフバランスを大切にしたステーションでご一緒しませんか?

bicycle.jpg

 

ただ今、訪問看護ステーションを11月開設に向け準備中です。

高度医療やホスピスケアに対応したステーションです。患者さんの自分らしく納得のいく医療を訪問看護で支えます。

北千住オフィスを拠点とし、足立区を巡ります。地域のみなさまよろしくお願いします。

 

※ご一緒にステーションの立ち上げから参加していただけるナース募集中です!
 ワークライフバランスを大切にしており、多様な働き方ができます。
   info@rakkan.net まで連絡下さい。